「汽車シーンは漫画でパクってるの見たことある」鍵(1959) 散歩男さんの映画レビュー(感想・評価)
汽車シーンは漫画でパクってるの見たことある
谷崎潤一郎原作・市川崑監督・1959年製作。
原作は未読だがまたフェチ的世界を描く話だろうと思ったがやはりそう。市川崑らしいタッチは随所にあったが、かなり谷崎世界に寄せていた印象を受けた。夫婦や家族間の会話やムードがまるで異世界の物語のように感じるほど独特で隠微。そして全員気味が悪い。それを見事なカラー映像で撮ってる。
気になり過ぎる眉角度の京マチ子(豊満ボディのチラリズム)
底意地の悪い若き仲代達矢は始終目をギョロギョロさせて丁寧な言葉。
始終じっとりした目で見ている中村鴈治郎。
みな変だ。
やや薄味だが、モダンさと毒っ気と気味悪さで味付けした映画でした(隠し味に笑い)
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