「海底小戦争」海底大戦争 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
海底小戦争
1966年の東映特撮作品。日米合作。
アメリカ海軍の新型追跡魚雷公開演習中、謎の影がモニターを過る。新聞記者の安倍と女性カメラマンのジェニーは謎を探ろうと海中へ。そこで、異様な怪物にさらわれる。
二人は、マッド・サイエンティストが支配する海底科学帝国へ。怪物は、さらわれた人間を生体改造した深海サイボーグ半魚人。そして二人にも、生体改造の魔の手が迫ろうとしていた…!
本編班、特撮班に加え、水中班の3体制。
半魚人映画の元祖『大アマゾンの半魚人』同様、着ぐるみを着ての水中撮影を敢行。
米軍潜水艦や海底帝国、サイボーグ半魚人のデザインは『ウルトラマン』で知られる成田亨。
サイボーグ半魚人への生体改造シーンは、照明効果と巧みに組み合わせたコマ落としによって不気味に表現。
特撮の“職人技”は見物。
悪の帝国に立ち向かう。
如何にもこの時代のB級SF映画らしいと言うより、少年向け空想科学漫画的な話。
だけど困った事に、私の中のこういう特撮好きの、童心がくすぐられる。
だけど本当に困った事に…
サイボーグ半魚人やマッド・サイエンティストのチープな描写。
キャーキャー悲鳴上げてばかりのド下手なヒロイン。
話自体ももっと面白味があったら…。
千葉さんもお気の毒…。
比べたくはないけど、同じ“海底戦争”でも、やはり東宝には足元にも及ばない。(だってあちらは名作『海底軍艦』だもん!)
“海底小戦争”であった。
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