怪獣大奮戦 ダイゴロウ対ゴリアスのレビュー・感想・評価
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好きな人もいるんです
怪獣映画に何を期待するかは意見の別れるところである。
しかし、特撮や怪獣映画を残さんがために良いとこ探しされるなんて作品を制作した方々に失礼だと思うよ。
そうまでして擁護する位なら無かった事にしろよと言いたい。
私は小学校低学年時に学校の体育館で催された映画教室で初めて観ました。
ショボい造形やらダラダラした展開はちびっ子の目を通しても丸わかりでしたが、お話しが進むにつれて館内の生徒たちも私もダイゴロウを応援していました。
傑作では無いし、オススメする気も無いが私は好きになったんですよ、この時からね。大人になって観直してもやっぱり好き。
だから、好きじゃない人にあれこれ言われるのは気分の良いものでは無いのです。
現代の童話
円谷プロダクション10周年記念作品。
DVDで鑑賞。
国民の税金で飼育されている食いしん坊怪獣ダイゴロウの食費が削られ、いつも腹ペコ。見かねた子供たちが大人を巻き込んで、あの手この手で資金を調達し、ダイゴロウに腹一杯食べさせてやろうと大奮闘。そんな折、宇宙から彗星に乗って地球に飛来した大星獣ゴリアスが大暴れを始めて…。
子供の頃に観たら楽しめたのでしょうが、"現代の童話"を標榜しているだけあって、ハートフルな怪獣映画に振り切っており、完全に子供向けの作品だなと思いました。
ところがジュブナイルなのかと云うとそうでもなく、メインで活躍するのは大人たち。演じているのがコメディ畑の面々なので、コミカルな演技が面白かったですが、つくり方としてはガメラシリーズを見習った方が良かったかも…。
ダイゴロウとゴリアスの対決はかなり呆気なかったので拍子抜けしましたが、ダイゴロウの母親が大暴れするコンビナートのシーンは迫力があって楽しめました。
怪獣ブームが過ぎ去ろうとして苦しい中でもこうして苦労して円谷プロと特撮を存続させる努力があったから今があるのだ それを忘れてはならないし、リスペクトしなければならないことなのだ
この映画をどれだけの人が知っているだろうか
黒歴史?
いや期待もされていなかったから黒歴史ですら無い
ただ忘却されるのみの作品だろう
1972年12月公開
東宝チャンピオンまつりでの作品のひとつ
怪獣総進撃の短縮編集版と本作、アニメのパンダコパンダの三本
いまならパンダコパンダの方がメインに見えるぐらいだ
ゴジラ映画でいえば、
1972年3月公開の「地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン」と1973年3月公開の「ゴジラ対メガロ」の間の作品にあたる
テレビでいえば「ウルトラマンA」の放映時期と重なる
円谷プロダクション十周年記念作品と誇らしく冒頭に表示される
栄光の円谷プロ初の完全新作オリジナル怪獣劇場映画なのだが、それが泣くような情けない特撮映画だ
製作には円谷一の名前がある
彼は円谷英二の息子、1970年に病死した父の後を継ぎ円谷プロの二代目社長に就任
しかし、本当の円谷プロ十周年の1973年4月を待たず、その年の2月9日に病死してしまう
本作公開の3ヵ月後のことだ
等身大の怪獣のようで、一応巨大怪獣のダイゴロウ
彼の母怪獣が登場するシーンとゴリアスの石油コンビナート襲撃シーンはそれなりの怪獣映画になっている
自衛隊の当時の最新鋭戦闘機のファントムも編隊で登場する
監督は飯島敏宏
ウルトラQ 、ウルトラマン、ウルトラセブン、怪奇大作戦で監督もされている
バルタン星人の生みの親といわれている
本作の脚本もペンネームを使い彼が書いたもの
音楽はウルトラセブンや帰ってきたウルトラマンの冬木透だが、印象に残る音楽はない
しかし最後まで観るのが苦痛だった
子供でもそうだっただろう
「ウルトラファイト」ほどひどくはないが、その後番組で、本作と同時期にテレビで放映された「トリプルファイター」の方がまだはるかに面白い
忘却された方が良い作品もあるのだ
余程のオタクだけが観ればよい作品だ
しかし、怪獣ブームが過ぎ去ろうとして苦しい中でもこうして苦労して円谷プロと特撮を存続させる努力があったから今があるのだ
それを忘れてはならないし、リスペクトしなければならないことなのだ
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