海峡のレビュー・感想・評価
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吉永小百合はいいですね。
健さんかっこいい、吉永小百合も可愛い。
この二人を見てるだけでも価値のある映画。
なんだが、映画としては中途半端な印象。
トンネル工事、人間模様、描き方によっては
ものすごくいい映画になる要素はあったんだが。
ちょっと健さんを神格化し過ぎた映画の一つかな。
昭和は遠くになりにけり
昭和6年に中村草田男は「降る雪や 明治は遠くなりにけり」と詠んだが、この映画を観て昭和は遠くなったなと改めて感じた。
陸に上がれと言われても上がれない、家族の元にも帰れない。何ともやるせない終わり方。
我慢と忍耐、鉄の意志
“出逢い”を生かして成長する
荒々しい男の現場
青函トンネルを掘る映画、少し感動した
あらすじと感想
1.映画の内容は、昭和29年の洞爺丸事故から、先進導抗の貫通まで
2.吉永小百合は、助演者と思っていたが
本筋から外れた脇役で、出演時間も3~5番目位 → 少し残念
②ただ、小生は、吉永小百合の映画は、今までに約60本観てるが、
この映画で初めて、ネクタイ姿を観た → 少し嬉しい
③なお、出演時間が2番目に多いのは、森繁久弥
3.出水で苦労する映像は、2回あるが、どちらも迫力があって良かった
4.この映画(1982.10.16公開)で先進導抗が貫通するが、
実際の先進導坑の貫通は、1983.1.27、
事実に先駆けた映像となっているが、まあ、OK
5.ハッピーエンドで良かった
津軽海峡冬景色
特大の場外大ファール 本当に残念でならない
青函トンネル建設した男の物語
どうしても似たテーマの黒部の太陽と比較してしまうのは避けられない
高倉健主演、吉永小百合が助演
他に森繁久彌、大滝秀治と錚々たる顔ぶれ
監督は黒澤明監督の一番弟子と言われる森谷司郎
撮影はあの木村大作
脚本は井手俊郎
当時考えられる最高の陣容で製作したのだ
絶対に悪かろうはずがない!
そんな期待一杯で誰もが観るだろう
ところがどうだ
特大の場外大ファールだ
それがこの作品の結果になってしまった
何だろう?力み過ぎだったのだろうか?
八甲田山のような構成力がないのだ
編集、構成がなんとも良くない
演出も単調でしかも陳腐に感じてしまう
特に30年の年月の長さ、人生における30年の持つ意味あいが肝であるはずなのに、高倉健と吉永小百合の老け方の進行具合が、30年の年月の長さと重みにはまるで足らないのだ
仙太の成長を見せることではすませられないことだ
テーマを重層化しようとしているのだが、全て未消化、整理不足だ
重層化しようとしたテーマが万人のが共感を呼ぶ普遍的なものにまで昇華出来ていないのだ
木村大作は気を吐いている
凄い映像を気合いを入れて撮っている
しかしスペクタクルな光景は津軽海峡にはない
黒部の太陽を参考にしたショットが劣化コピーのように感じられてしまう
なによりエンドロールのショットが何故ジブラルタル海峡のスペクタクルな映像でないのか?
これが絶対に必要なはずだ
それがあの荒野で終わるのだ
不思議でならない
吉永小百合は美しい
だけど一体彼女を出す意味はなんだったのだろう?
女の物語にするなら、吉永小百合は妻役に据えて、多恵は若い役から老け役までこなせる女優にすべきではなかったか?
ここの判断の狂いが全ての計算が狂った原因ではなかろうか?
こんなことならバッサリ彼女のシーンをカットした方がマシだ
それでも、黒部の太陽と比較せすに、本作を素で見ればそこそこ観れる作品であるのは確かだ
全く駄目な映画ではない
しかし本当に残念だ
まるでミッドウェー海戦で、当時世界最強の空母4隻の機動部隊を繰り出して楽勝だと思っていたのに、それが全部沈没してしまったかのようなショックだ
観てよかった
男の中の男の仕事
すべってころんで大転倒。東宝50周年記念、健さんと小百合様の二大ス...
青函トンネルを掘る男の生き様!マンモスがキーワード?
難関工事をやり抜く男。25年かけて、本坑ではなくパイロット抗を掘り抜く姿を国鉄職員の高倉健と工事の中心である森繁久彌の物語なのだ。その分、彼らの周りの人間関係はとても薄い。特に、阿久津(高倉)の妻となった大谷直子との夫婦関係が全く描かれてないのが残念。結婚して岡山から竜飛へと戻ってきた彼ら。しかし妻と息子は寒さに耐えられず、岡山へと戻ってしまう。阿久津の実父・笠智衆の死に目にも会えなかったところも、描写不足のため何の感情移入もできない。何と言っても、多恵(吉永)とのロマンスが発展しそうな雰囲気なのに、まったく進展しないところがステキなのだが、完成までは酒も断ち女も断っている(想像)健さんには近づくこともできず見守るだけの哀しい女を演じきれてない・・・ああ小百合様。
それでもね・・・岡山から戻ってきたトンネルさんが居酒屋に現れたときの嬉しそうな表情は最高でした。
高倉健と森繁久彌の名演に浸る。
東宝創立50周年記念作品。
Blu-rayで鑑賞。
青函トンネル開通の難工事に挑んだ人々を壮大なスケールで描く超大作。
自然に戦いを挑んだ人々の様子が胸熱の極みでした。
寒々とした飯場の様子や冬の津軽海峡の風景が、木村大作の見事なカメラワークで捉えられていて圧巻の一言でした。こちらまで体がしばれて来る…。
浸水や岩盤崩落シーンが圧倒的なスペクタクルなので、めちゃくちゃ心を打ちのめされました。何て困難な工事なのかと、果てしなさに呆然としました…。
過酷な環境下で奮闘する姿に心を揺さ振られました。
主人公は、高倉健演じる工事の現場責任者。未だ誰も経験したことの無い大事業に不撓不屈の心を持って挑みました。我慢強く堪えて堪えて、降り掛かって来る数々の困難を仲間たちと共に乗り越えていく姿は、まさに高倉健の真骨頂だなと思いました。
脇を固める吉永小百合や三浦友和などの豪華キャストの中でも出色なのが、森繁久彌演じる発破職人集団の棟梁だなぁ、と…。昭和の名優の演技が光っていました…。主人公の熱い想いに応える形で難工事に挑む姿はとても男らしくて、その背中に一生着いて行きたくなりました。浸水事故に遭遇し亡くなってしまいましたが、その意志を受け継ぎ工事完遂へのエネルギーに変えて邁進する主人公の姿がまたまた感動を誘いました…。
度重なるアクシデントを経験しながらも、最後の発破によりトンネルが開通した瞬間には思わず涙が零れました。前人未踏の工事に情熱を燃やし、途上で命を落としてしまった人や彼らを支えた人々の想いが、クライマックスの感動に繋がっているのだなと思いました。
第2の「黒部の太陽」にはなれなかった
青函トンネル工事~開通を描いた、東宝創立50年記念の超大作。
超一流のスタッフ・キャストが集い、携わった男たち女たちの壮大な物語。
一大プロジェクトを描いた映画と言うと真っ先に浮かび上がるのが、「黒部の太陽」。
どちらも世紀の工事と呼ぶに相応しいが、黒部ダムは着工から完成まで7年なのに対し、こちらは足掛け約30年!
海の底にトンネルを掘るのだから、とんでもない話である。
ならば映画も「黒部の太陽」を上回るほどの…残念ながら、第2の「黒部の太陽」にはなれなかった。
その最たるは、人間ドラマの魅力に乏しい。
「黒部の太陽」は、工事の過程を克明に重厚に描きつつ、三船敏郎演じる主人公の現場責任者の苦悩・葛藤、石原裕次郎演じる設計屋の息子と辰巳柳太郎演じるトンネル屋の父の対立・愛憎など執念と気迫に満ちた人間ドラマとなっていた。
勿論本作も工事の過程は一通り描かれているが、それを盛り上げるであろう登場人物各々の人間ドラマに引き込まれるようなメリハリが無い。
吉永小百合演じるヒロインのメロドラマ的な要素は明らかに蛇足。これがかなり本作をチープにしてしまっている。
三浦友和演じる喧嘩っ早い青年の成長もステレオタイプ。
森繁久彌演じる現場責任者…いや、“親父”が一人、存在感を放つ。
主演・高倉健も熱演しているが、これと言って目を引くものではなくアンサンブルの一人に留まり、森繁と出番は僅かだが笠智衆ら先輩名優たちに食われてしまっている。
迫力も見応えもあるにはある。
撮影も大変だったであろう。
でも本当に大変だったのは約30年にも及んだ実際の工事。
実際の工事は偉業だが、失礼ながら映画は生温さを感じてしまった。
次いでに言うと、開通したのは本作公開の翌年らしい。掘るの、急ぎ過ぎちゃった?
後、本作はどうしようもないくらい音楽がダサい…。
工事に携わった男の話のはずだが
総合55点 ( ストーリー:55点|キャスト:65点|演出:55点|ビジュアル:75点|音楽:60点 )
家庭を顧みずに仕事に賭ける男の直向な心がけはわかった。しかし工事に対してどのような計画があってどのような問題があってどのうよに解決していったというような過程は殆どわからない。具体的な技術や実施したことに対しての話はほぼ出てこない。結局健さんは何十年間も工事に携わっていた現地で何をやっていたのかすらよくわからない。これでは計画に対する達成感は薄い。
そうかといって人間関係についてもたいして描けているわけでは無い。岡山に取り残された家族のこともほぼほったらかしで、彼らが夫がいないままどのように生活をしていたかの描写も殆ど無い。青森にいた吉永小百合にいたっては、一体何しに出てきたのかというくらいに物語に関係の無い無駄な役柄だった。
脇役の演技や演出も時代なりのものでしかない。ただし風景を寂しげな海峡を映し出したり浸水を起こす内部の映像は悪くなかった。
男の映画であるべき
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