「若尾文子を筆頭に女優図鑑」女は二度生まれる こまめぞうさんの映画レビュー(感想・評価)
若尾文子を筆頭に女優図鑑
バロックで(^◇^)エロいちょっとおバカな
若尾文子を堪能。
若さと美しさのある間は
お手軽に稼げるほうへ
たいして深い考えもなく
流されていく若尾文子が
だんだんと尊厳ある人間として
自身の足でたっていこうと変わっていく…。
のだけれども
これがなんとも意地悪い。
せっかく目覚めたというのに希望は半端にうちくだかれ
我の芽生えた彼女はむしろ
生きにくくなっていってしまう難しさよ。
唐突にも思えるラストが
不安でいっぱいの未来を思わせる。
学も金も男もない彼女は学んでしまったがゆえに
愛人の娘のよく出来てるさまを
複雑に感じてしまうんじゃないだろか。
もとの水(芸者)に戻ってももはやなじめない世界。
幸せって、なんなんでしょう。
考えてしまいます。
それにしてもちらリズムなエロさをみせたり
思慮浅い役であっても
下品の一線を越えることがないのはなぜだろう。
監督の手腕なのか、それとも若尾の魅力なのだろうか?
コメントする