あまから物語 おんなの朝

劇場公開日:

解説

ガンコな父親とそれに造反する子供たちの姿をコミカルに描く。脚本は「冠婚葬祭入門 新婚心得の巻」の柳井隆雄と「めまい」の石松史郎。監督は「涙の流し唄 命預けます」の市村泰一。撮影は「釧路の夜」の大越千虎がそれぞれ担当。

1971年製作/88分/日本
配給:松竹
劇場公開日:1971年6月5日

ストーリー

磯貝栄之進は、裸一貫から東京羊羹会社社長になり今では業界一の企業にのし上った実力者だが、浪花節と易に凝りその頑固さには手がつけられなかった。そんな栄之進と子供の緩衝地帯が妻の文代である。栄之進は、音楽に理解がなく、長女和美と中学の音楽教師西野との結婚を許さない。しかし、和美の味方、次男の進次は彼女の家出に積極的に協力する。進次の手筈通り、彼女と西野は江ノ島に住む叔父の三宅周平、絹子宅に居候をきめ込む。和美の家出に進次がからんでいると看破した文代は、和美の行方を聞き出すのに懸命。一方、かやのそとの栄之進は会社に出てもご気嫌斜めでカミナリが全社員に落ちる。不気嫌な栄之進に追いうちをかけるような事態が、長男栄夫からもちあがる。栄之進は、以前から藤原コンツェルン会長の妾腹の娘を栄夫の結婚相手にとの心積りだった。ところが、栄夫はすで秘書の品田香織との間に子供まで宿すという関係になっていて、そのことを父に打ち明けようとするが、仲々そのチャンスが訪れないまま、ふとしたことから栄之進に、香織が妊娠していることがバレてしまった。香織は思案のあげく、赤ん坊を始末しようと病院に向かうが、途中で彼女の行方を探していた進次に会う。進次は以前から栄夫と香織の仲を知っていてヤキモキしていたのだ。香織を例によって周平宅に落ち着かせ、進次はその足で一旦帰宅して、煮え切らない栄夫をなぐり飛ばした。やっと決心のついた栄夫は、父に全てを打ち明けた。栄之進は香織に逢いに周平宅に出向き、香織ばかりか和美、西野とも再会する。その後進次は、周平の倉庫をかりてバンドの練習をするというぬけ目なさだが、メンバーのひとり憲一が、西野の連れてきた某レコード会社の友達に目をつけられた。憲一は、早速西野が作曲した「おんなの朝」でデビューすることになり、進次たちから暖かく祝福された。それから数日後、栄之進と文代の銀婚式が行なわれた。子供たちは羊羹で作ったデコレーションで両親を祝福した。造反の嵐も過ぎ去り磯貝家には初夏のようにカラッとした楽しい季節がやってきた。

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