女殺油地獄(1992)のレビュー・感想・評価
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鼻毛を読まれる
五社英雄監督の1992年公開作品。
近松門左衛門の おんなごろしあぶらのじごく は読んでません。
まあ、大抵の本は読んでませんけど。
なかなかよくて来ている話しだと思います。女は魔物。学生の時によく勉強しておけばよかった内容でした。
油屋が油屋に油を借りに行くのがよくわからなかったですけど😅
江戸時代の大阪商人文化に疎いので、いろいろ勉強になりました。それと言葉です。
どがいしょなし
どろく
どめろう
こめあげいかき
など、挙げたらきりがありません。
鼻毛を読むなんてのも。
嫌な言葉ですね。なにしろ、女性が自分に惚れている男性を冷静に弄ぶという意味。鼻毛を数えるとも言うらしい。たぶん正常位でしょうね。鼻毛のお手入れ気を抜けませんね。
樋口可南子33歳。女ざかりですなぁ。篠山紀信の写真集持ってます。糸井重里と結婚してスマホのコマーシャルでしか見ない存在に。とても残念です。糸井重里も40年前は超売れっ子でした。今は電通と博報堂から嘱託料貰っていそう。
堤真一(28歳)のフンドシ姿、とても色気があります。乳首も良かったです。
藤谷美和子は29歳。とても若くみえます。
カルビーのCM、ゆうひが丘の総理大臣の高校生役。ピカピカに光ってました。それから15年。いろんなことを乗り越えて、この作品で日本アカデミー賞助演女優賞を獲得。その2年後にはデュエットソング、愛が生まれた日がミリオンセラーとなり、紅白にも出ました。それからまた・・・・残念です。
樋口可南子と藤谷美和子の記念日的作品。永久保存版。
オセロの松嶋尚美が飴売り娘役で出てた。
うじきつよしも出てた。
本気になった方が負け
豊島屋の内儀お吉は面倒見が良い。同じ油屋仲間の河内屋から頼まれて金を預かり、河内屋のドラ息子が無心に来たら渡してやっている。ドラ息子与兵衛は女たらしで、大店の娘小菊とデキている。お吉は、嫁入りが決まっているくせに与兵衛と遊び、他にも間夫がいる小菊を、快く思っていない。与兵衛のことは、年の離れた弟のようにかわいがっているが、ついつい説教をしてしまう。
原作では与兵衛はひたすらクズ男で、お吉は親切な普通の奥さん。この映画では、与兵衛はわがままで気が短いが、極悪人ではない。始めの頃は、お吉は与兵衛のことを悪ガキと見ていたのに、なんだかだんだんねっとりして、ムラムラしてきたぞー。小菊へのライバル心もメラメラ。与兵衛は粉かけられればその気になる、良く言えば素直、悪く言えば節操なしな、単純な男である。子供っぽいかもなー。女に翻弄され、嫌気が差し、江戸に行って更生する気にもなっていたのに、お吉が未練たらしく迫るから凄惨な結末へ。油にまみれ、滑りながら、逃げる追う、そこは人形浄瑠璃だろうが、歌舞伎だろうが、見せ場だ。
樋口可南子の凄味のある色気、藤谷美和子のイケズ、フェロモンぷんぷんの堤真一、三人とも良かった。色恋の重くベタつく情念を、古典を使って描いた、大人の物語。恋愛は本気になった方が負け。どっちが本気かわからへんが。
BS松竹東急の放送を録画で鑑賞。
堤真一は放蕩者で女狂い。 盛りのついたイヌのようで見ていて見苦しい。 堤真一の放蕩の描写が延々と続きうんざりしてくる。 堤真一は藤谷美和子と心中しようとする
動画配信で映画「女殺油地獄(1992)」を見た。
劇場公開日 1992年5月23日
1992年製作/113分/日本
樋口可南子34才
堤真一28才
藤谷美和子29才
井川比佐志
岸部一徳
長門裕之
石橋蓮司
辰巳琢郎
佐々木すみ江
山口弘美
奈月ひろ子
うじきつよし
五社英雄監督
「おんなころしあぶらのじごく」と読むらしい。
近松門左衛門作の人形浄瑠璃が原作と聞いたので観ようと思った。
実在の事件が元だったらしいが、明治の時代に歌舞伎でも再演され人気となったという。
歌舞伎なのだから配給はもちろん松竹となる。
堤真一は放蕩者で女狂い。
盛りのついたイヌのようで見ていて見苦しい。
堤真一の放蕩の描写が延々と続きうんざりしてくる。
堤真一は藤谷美和子と心中しようとするが、
かつて乳母だった樋口可南子に諌められ断念する。
樋口可南子は凛としていて美しい。
物語が中盤に移行になると様子が変わってきた。
堤真一がどうしようもない人物のように描かれていたが、
本当にどうしようもないのは樋口可南子だった。
そして悲劇的なラストシーンに続く。
満足度は5点満点で5点☆☆☆☆☆です。
主観的には恐ろしくうんざりするしょーもない痴情のもつれ話だが、映像の良さと古典芸能的な〝様式美”は確かに感じられた
このストーリーに共鳴共感できるのは似たような痴情体験の持ち主だけかもしれない。
そうではない〝詰まらない”男女体験の持ち主にとっては正直呆れるほど退屈でした。笑
しかし、見所はないわけではなく画作りの良質さは明らかであり役者陣の演技も確か。
そしておそらくは歌舞伎や能、浄瑠璃などの古典芸能に通ずる型にはまった様式美もあるように思われた。(浅く齧っているど素人に過ぎないので、それらの玄人筋がどう判断するか分からないが)
エンドロールで五社監督と気付き、映像の感じは確かに以前見た他の作品と似ていたことが思い出された。
追記
上を投稿後に調べたら原作はやはり人形浄瑠璃とのこと。
それからレビューに書き忘れたこととして藤谷美和子と樋口可南子が好みのタイプではないにしてもえらく綺麗に見え、肢体ではなく(そもそもそんなカットはほとんどない)顔をムムムッと凝視してしまった。
かったるかった
テンポが悪くて飽きる。クライマックスの殺し合いをしているのに油で転んでばかりいる場面でコミカルな表現を期待していたら、シリアスに表現されていて、特に面白くない。藤谷美和子はぷっつんのイメージ通りのひどい女で、危険な匂いしかしない。
樋口可南子と藤谷美和子がきれいに撮れてる
五社監督の遺作。
近松門左衛門の原作とはストーリーが違う。
場所だけ同じで大阪天満が舞台。
映像、照明はきれいなのに無音時のノイズが酷い。
いけずな藤谷美和子はまさに魔性の女
若い女に嫉妬するおばはん
女の勝手に振り回されて不憫な堤真一。
大阪もうこりごりや
このどぐされあま
ど甲斐性なし
女の情念がすごいというか性欲がすごいというかよっぽど相性が良かったのか若い男がいいのか
油まみれで刃傷沙汰をスローモーションで
俯瞰のシーンは人形っぽい
あれだけ滑りまくっても顔だけはきれいなままなのは立派
女は魔物
劇場化五作目であり、震える舌の井手雅人脚本、五社英雄監督の遺作ともなった今作。
最近の時代劇の造りの雑さを感じる程美術も芝居も画づくりも細かく非常に面白かった。時代劇というとつい敬遠しがちだが、原作をドラマチックに仕立ててありとても見やすかった。
若い堤真一の愛嬌のある感じや何より樋口可南子の熱演が素晴らしかった。
第三者から見たら与兵衛は見境なく女を手篭めにするろくでなしなのだろうけれど、どがいしょなしな自分的には共感値高。何より指を持って行ったという事は…いつの時代もビッチに絡め取られるメンヘラダメんずはいるんだなぁ…女って怖い。ラストのローション相撲は素直に揉み合いで良かった気がする。
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