オルゴールのレビュー・感想・評価
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長渕剛ファンの友人が「観てこい!」その顛末
高校生の頃だったか、それまで歌手だと思ってた長渕剛が厳つい人相を引っ提げてTVドラマ「とんぼ」に出演していた😐
令和じゃ全編コンプライアンスに引っ掛っちまうNGなドラマを、昭和の小僧共は勉強そっち退けでテレビを抱え込んでたらしい😅
らしい、というのは高校生のマ王は中学時代の反動でやさぐれてしまってたのと、既に独立した映画三昧の日々を送ってたのと、やさぐれても相変わらず勉強させられてたのもあり、テレビなんて見る機会はあまり無かったのだ🫤
高校時代に様々なドロップアウトを経験してしまったマ王は沢山の悪友と共に青春を過ごす事へとなるのだが、その中の1人が大の長渕剛ファンだったのよ😁
ソイツは事ある毎に、マ王は「とんぼ」見てないからさぁ、と小馬鹿にしてくる掛け算が苦手なアホだったけど(レビューには関係の無い悪口)ソイツがある日、泣きながらマ王の家にやってきた💦
何かあったのか、と質問したら映画を観た帰りだと答えてくれた✨
要は「オルゴール」を観てきた帰りだったのだ👍
「オマエも観てこい!メチャクチャ泣けるから!」と身も蓋もないボキャブラリーを並べる悪友から唯一聞き出せた情報が、「とんぼ」みたいな映画、だけだった😑
マ王「とんぼ」を知らんのを知ってるだろ💨
そういうワケでワザワザ邦画を映画館にまで一人で観に行ってやったんだが(邦画を友人と観に行くのはプライドが許さなかった)ここで事件が起こった😳
マ王の座った席の左斜め前辺りに女子大生風の3人組が座ってたのよ😶
マ王は最初は気にして無かったが、映画が進むにつれ出演してた哀川翔が登場すると「きゃぁ〜❤️ショウ様ぁ😍」と黄色く叫び始めた🫤
どうやら哀川翔のファンらしい🌀
マ王は「映画館で声を出すとはけしからん💢」と軽く憤慨していた😤
その後も哀川翔が出るとパブロフの犬よろしくキャーキャー声を出す3人組にマ王はイライラしてたのさ😬
映画は更に進み後半(ネタバレ含む話になるが)その哀川翔が殺されるのよね😱
今までキャピキャピ騒いでた3人組が「えっウソッ···」とユニゾン気味に叫んで、マ王思わず噴飯🤣
以降、感動のラストに差し掛かると3人組は人目も憚らず声を出して泣いて鼻水啜ってハンカチを鷲掴んでいた😂
エンドクレジット中も3人組の感動は収まらず、マ王は声を殺して笑っていた(映画館マナーは守ってた)
家に着いたマ王は悪友に電話をした☎️
悪友は興奮気味に「どうだった?」
と尋ねてきたのでマ王は正直に「笑った」と返したら何故だか怒られた⤵️
そういう映画です😋
映画館での鑑賞オススメ度★☆☆☆☆
コレが「とんぼ」なの?度★★★☆☆
もう一度3人組に会いたい度★★★★★
激愛 ~ある漢の生きざま~
黒土三男の映画監督デビュー作で、長渕剛の映画初主演作。1989年の作品。
この二人の大ヒットTVドラマ『とんぼ』の世界観を継承した作品で、キャストも役柄は異なるがほぼ続投。
ファンからは賛否あるようだが、『とんぼ』を見た事ない自分としては、これはこれで悪くはないヤクザ映画だった。
出所した一匹狼のヤクザ・勇治。性格は荒々しいが、根っからの悪者ではなく、妹のきよとは仲良く喧嘩し、その恋人で舎弟の翔には慕われ、行きつけのアンティーク店のオルゴールの音色を聞くのが好き。
かつての兄貴分・阿南から命を狙われており、その日もチンピラに襲撃され、一般人の巻き添えを出す。不良刑事からのマークがより一層厳しく。
そんな勇治には、唯一気掛かりが。ムショに入っている時に元妻との間に産まれた幼い息子・蓮の存在。会うのは禁止されているが、遂に居場所が分かり、会いに行く…。
アウトローな主人公像、殴る蹴る、銃弾で脳天貫通、殺しなどヤクザ映画らしいシーンもあるが、本作はバリバリのヤクザ映画と言うより、哀切漂うヒューマン・ドラマ。
何処か自分を痛め、苦しめているような勇治の生きざま。
妹や舎弟とのやり取りはほんのひと時のユーモラス、安堵感。
そして、父と息子。
不器用ではあるが、我が子への勇治の眼差しは温かく、優しい。
幼稚園前でのびっくりのサプライズ(あれ、ご近所や幼稚園の先生たちからクレーム無かったのかな…?)、ジープに乗って海辺をドライブ…。
蓮は決して恵まれた家庭環境とは言えない。
元妻である母は家に男を連れ込み、その隣の部屋で蓮は耳を塞いでも眠れない。
友達もおらず、車のおもちゃを走らせて、近所をぶらぶら。
勇治は元妻を激しく問い詰める。元妻の方も悲痛。
誰を責め、誰が責められる簡単な問題ではない気がした。
強いて言うなら、最も可哀想なのは蓮。
そんな息子と不器用な父親に訪れた束の間のひと時。
父子水入らず…。
しかし、ヤクザ者の生き方は変えられない。
阿南の嫌がらせは遂に悲劇を…。
翔が殺され、それを目の前で目撃したきよはショックから記憶喪失に。
ここで黙ってちゃあ漢じゃねぇ!(長渕じゃねぇ!)
我が命を懸けて、我が人生を懸けての仇討ち。
目的を果たした勇治は再び逮捕される。
幼稚園児の列と遭遇。その中に、蓮の姿…。
勇治が乗ったパトカーの後を蓮が追う。
それに気付いた勇治は…。
全てを失ったと思われた男にも、まだ愛する者が居た。
死を伴うほどの痛々しく、哀しく、激しく、熱い生きざま。
ラストシーンは図らずも感動を呼ぶ。
本作の前にも幾つかの映画やTVドラマに出演していた長渕だが(本作の前の映画出演作は寅さん!)、やはりこういう役柄やイメージこそ長渕!
主演だけではなく、原案・音楽・主題歌も担当。主題歌「激愛」他劇中歌はどれも胸に染み入る。(何だかんだ言って長渕の曲は好き)
それにしても、哀川翔の若い事若い事! 今ではすっかり兄貴だが、貴重な舎弟時代!
タイトルなし(ネタバレ)
主人公ヤクザ神崎勇次には服役中に生まれた息子がいるのだけど、蓮という名前を付けるかわり出所しても息子と会わない約束を離婚した妻とする。前半は息子の蓮を遠くから見てたりなんだり、元嫁をしばいたりする。子供がかわいそうで暗い話。敵対するヤクザから命を狙われたり嫌がらせは続く。
父と子の交流は良いシーン多い。この映画の見所はたぶんここだと思う。
後半は自分の舎弟と妹が結婚するはずだったのが舎弟殺され、妹ら気が触れてしまう。骨董屋で見つけたお気に入りのオルゴールを妹の膝にのせるも無反応。
ヤクザの親玉ぶった斬ってパトカーで連行されるところ息子追いかけてくる。
パトカー飛び出して息子を抱きしめまくるエンド。親子愛がテーマの異色のヤクザ映画。
舎弟と妹と3人で暮らしてるシーンのやりとりは良いし、暴力とかよりも人の交流に重きを置いている。
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