「自分も理不尽な大人になった」お引越し りりまるさんの映画レビュー(感想・評価)
自分も理不尽な大人になった
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映画ファンには高評価の映画。家族のゴタゴタなので、ヒット作中心に鑑賞する人には退屈に感じると思います。
93年の様子がはっきりと映し出されていました。学校や親などとても生々しく、この時代や子供に戻った気分でした。
レンコが両親を元に戻せると奮闘する姿を見て、子供が親に対する特別な思いを思い出しました。
離婚ってよく分からないけど、絶対悪だと思っていた年齢で、親が離婚した子供はクラスメイトから偏見の目を持たれるなど、離婚によって子供に襲いかかる残酷さを感じました。
この夫婦は決定的なものがなかったので、余計レンコは理解出来なかったと思います。どうにか出来ると思うのがよく分かりました。
自分もかつてはそうだったのに、はっきりと説明出来ないけど離婚するしかないことやこの理不尽さを受け入れなさいと子供に思う気持ちの方が理解出来て、切なさを感じました。
母親のナズナの辛さが爆発するシーンは迫力がありました。既婚女性は共感出来ると思います。
琵琶湖のお祭りに行ってからのレンコの気持ちの変化が分かり難かったのと長過ぎるように感じました。
あっさり前向きになったので、少し拍子抜けしました。
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