劇場公開日 2024年12月27日

「素晴らしい映像作品でした。」お引越し バリカタさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0素晴らしい映像作品でした。

2025年1月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

相米監督作品。
僕はセーラー服と機関銃しか見ていなかったのです。
そう、薬師丸ひろ子の熱烈なファンだったからです。
アイドル映画と言われていたからかもしれませんし、
僕が子供だったからかもしれませんが、監督自身に
そんなに興味がなかったのです。
それより薬師丸ひろ子と渡瀬さのキスシーンに
ヤキモキしていた思春期ボーイズだったのですねぇ。

映画をたくさん見るようになって改めて「セーラー服~」
を観たときに感じた「映像で何かを語ろうとしている」って
感じ、大人になってから良く見えるようになった気がします。

そんな相米監督作品がリマスターで上映。
良い機会と思い鑑賞です。

いやぁ、言うことなしです。
良い時代だったのかもしれませんが、とても贅沢な
カットがふんだんに使われていて、登場人物たちの
気持ちが映像を通して伝わってくるほどです。
素人目ではありますが、演者が映っていないかっとひとつ
一つに意味があるように感じます。

そして演者が全員キラキラしています。
みなさん素晴らしいす演技を見せてくれます。
思い切りよく撮影している長時間のランニングの
撮りとかもみててうれしくなっちゃいます。

田畑さんがすばらしいです。当時天才子役とかなんとか
で注目されたのではないでは?(記憶にはないのですが)
なんて思っちゃいます。
それと、桜田淳子さんがお世辞抜きでめちゃくちゃ
素晴らしかったです。
TVドラマで演じているのを数度観たことがあり
良い役者さんだなぁって思ってましたが、これほどとは。
惜しいですね、続けていらっしゃったら大女優になって
いたのでは?って思います。

物語のあらすじはとってもシンプルなんです。
言っちゃえば地味な家族の物語です。
ですが、揺れる心の様と大人になっていく子供の
心の色が映像となって語ってくれているからこそ
分厚い映像作品になっているのではないでしょうか?

そういや、「セーラー服~」も女子高生の成長物語と
なってましたね・・・。

いやぁ、脱帽です。
ブルーレイで持っておこうかな・・・。

バリカタ