「田畑智子力!」お引越し ぱんちょさんの映画レビュー(感想・評価)
田畑智子力!
相米慎二作品はいつも『少年・少女時代の終わり』を描いている印象だが、本作もまさに、両親の離婚の危機から始まる『少女時代の終わり』の話。
小学校で巻き起こされるエピソードのひとつひとつが良いのだけど、理科室放火事件から籠城作戦の流れが特に最高!みのる、良い…
そして終盤の「異界としての滋賀」で繰り広げられるまるでイニシエーションのような「冥界巡り」はいったい何なんだろう?と思ってたら、けっこうはっきりとれんの少女時代を抱きしめ、「おめでとうございます」からのエンドロールでの『成長』と、描き切ってるな…
とはいえこうごちゃごちゃ書くまでもなく、本作は田畑智子!その鮮烈さ、生命力を伝えるために本作があると言っても過言ではない。その力を見出したことが相米慎二の力なのだと、言って良いのではないか。
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