「フジテレビ全盛期を代表する映画!個性あるキャラクターが魅力的!」踊る大捜査線 THE MOVIE YuuuuuTAさんの映画レビュー(感想・評価)
フジテレビ全盛期を代表する映画!個性あるキャラクターが魅力的!
久しぶりに視聴しました。
最後に見てから10年は立っていると思います。
踊る大捜査線は、フジを代表する映画ですよね。
このころのフジは、すごい人気でした!
視聴率ではキー局トップに君臨し
女子アナはタレント以上に大人気!
お台場エリアも注目され、渋谷や原宿にも負けない人気観光スポットになりました。
空き地だらけで、まだ何もなかったのに。
色々なレジャー施設が建ち並んだ今、人気がないのは
いったい何の皮肉なんでしょう。
フジが人気絶頂の1998年に製作されたのが、
この踊る大捜査線です。
連続ドラマから映画化された1本目。
警視庁副総監が誘拐され、
主人公・青島刑事が所属する空き地所と陰口をたたかれていた湾岸署に
捜査本部が設置されました。
捜査の主導権を握るのは本庁の警察官。
所轄の警察は聞き込みや検問ばかりで捜査の中心に加われないことに
フラストレーションを抱えていました。
その一方で、湾岸署が管轄する川で水死体が発見されます。
胃の中から出てきたのは、何とぬいぐるみ!
猟奇殺人と断定し捜査を開始します。
さらに署内の刑事課のデスクでは領収書やバッグが盗まれる盗難事件が発生。
青島刑事は全ての事件と関わることに。
ドラマ時代からお馴染みのメンバーと共に
事件解決に取り掛かるというヒューマン刑事ドラマです。
個人的には”踊る”ならではの世界観が好きです。
キャラクターが醸し出す雰囲気が他の映画では真似できない世界を
作り出していると思います。
生真面目で気の強い恩田すみれさん。
「なんてな」が口癖で、退職者再雇用制度を利用して指導員として戻ってきた
お節介な和久さん。
一見頼りなさそうで、ほんとに頼りないんだけど、ネットには強いキャリア組の真下。
気難しくて話しかけづらく冷徹な印象があるけど、
本当は現場のことを第一に考えている室井さん。
署長、副所長、刑事課長からなるスリーアミーゴス。
などなどなど!登場人物、全員に個性がある!!
こんなにも魅力的な面々が織りなす人間ドラマ。
それが踊る大捜査線最大の魅力です。
ストーリーもよく練られてて、伏線も張り巡らされてて見ごたえあります。
セリフもカッコイイです!
でもやっぱりこの”キャラの良さ”あってこそだと思うんですよね。
まだタバコを吸っていたり、
各デスクに1台パソコンが設置されていなかったりと
時代を感じる部分もありますが
今でも色褪せません!
そして踊る大捜査線のもう1つの魅力がテーマ曲です。
「Rhythm And Police」というタイトルで、
オープニングの時にタイトルロゴと共に流れるアノ曲です。
メキシコの作曲家ロレンソ・バルセラータが
作詞作曲した「エル・カスカベル」を原曲にして作られています。
映画のテーマ曲がこんなにもメジャーになるのって実は珍しい。
今の刑事ものだと相棒が人気ですが、
音楽が知られているかというと、疑問を覚えます。
ハリウッド映画で言えば、アベンジャーズシリーズも
人気の割に音楽が注目されているとは言えない気がします。
有名な曲はガーディアンズ・オブ・ギャラクシーで流れる
昔の名曲くらいではないでしょうか?
テーマ曲は踊るシリーズの人気に、計り知れない貢献をしていると思います。
あらゆる面で人気が出る理由を兼ね備えているので
時代を超えて楽しめる映画になったのだと思います。