男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花 特別篇のレビュー・感想・評価
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評価に値しない。無駄なシーンの挿入。
3分の長尺なのだが、冒頭と最後の満男君の回想だけ。
つまり、本来は満男君の回想の映画になる訳だから、満男君が存在しない事実が語られる事に矛盾を感じる。つまり『それ言っちゃおしまいよ』の反則技なのである。映画を仕上げ提供する人達は金を取る以上、きちっと制作してもらいたい。
たぶん、演出家の本音はそこにあったのかと考える。
出来が良かった作品をわざわざ、けがされら事も無いと感じる。
寅さんよ永遠に
マラソンを完走した気分はこういうものだろうか 49作全て鑑賞 寅さんシリーズを通じて見どころは色々 定番であるとらやの茶の間で繰り広げる騒動 永遠のマンネリは鉄板の笑いだ 色々な当時のトップ女優を起用し、複数回登場した女優は好評だったのだろう。 ファンの中では推し女優が誰だとかで盛り上がるのもこの作品の醍醐味だ。 結局リリー扮する浅丘ルリ子がトリを務めた。 私がこの作品見続けて興味深かったのは、昭和の日本の発展が徐々に変化していく様だ。 シリーズ当初、どこへいくにも蒸気機関車。 昭和40年代なんて私の生まれた年代。 そうだったのか?と目を疑う日本の光景が映し出される。 それが電車になり新幹線に変わっていく。 なんともおもしろい。 とらやのメニューの値段も徐々に上がっている。 今じゃコンプライアンスだの法令違反だのとシビアな時代。 映画の中ではこんな事が許されるのか!と違和感を持つのもおもしろい。 なんせ寅さん自体、納税はしていないだろう。 国民の義務を公然と果たさないこんな生き方が罷り通る。 とは言え、人の心に寄り添い、損得抜きに生きる寅さんは爽快だ。 古い作品だが、いつまでも持ち続けたい日本人の心の原形を大事にしたい、そう痛感するのだ。 ありがとう。 寅さんよ永遠に😊
沖縄でのリリーから寅さんへのプロポーズ。 寅屋での寅さんからリリーへのプロポーズ。 結局、どちらもすれ違いに終わってしまったが、 2人が半ば本気だったことは観客がいちばんわかっているだろう。
BSテレビ東京で映画「男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花 特別篇」を見た。 1997年製作/日本 106分 配給:松竹 渥美清52才(1980年当時) 倍賞千恵子39才(1980年当時) 浅丘ルリ子40才(1980年当時) 江藤潤29才(1980年当時) 吉岡秀隆27才(1997年当時) 1980年公開の「男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花」をリメイクした作品。 主題歌は八代亜紀が歌っている。 公開当時は出演が無かった吉岡秀隆の登場シーンなどを追加している。 沖縄でのリリーから寅さんへのプロポーズ。 寅屋での寅さんからリリーへのプロポーズ。 結局、どちらもすれ違いに終わってしまったが、 2人が半ば本気だったことは観客がいちばんわかっているだろう。 満足度は5点満点で5点☆☆☆☆☆です。
内容はハイビスカスの花でも、本当は紅の花のエピローグです 紅の花でシリーズが終了して良かったのです それを監督と私達はもう一度確認して納得するための映画なのです
実質的最終回の寅次郎紅の花から2年後の1997年公開です 劇中でも2年経過しているようです 満男は前作の終盤では泉ちゃんと結婚秒読みみたいなラブラブだったのに、すっかり元気なく気力を無くして投げやりです ラストシーンで分かるのは、どうやら未だに両親と実家暮らしのようです 今でいう子供部屋おじさんですね くるまやは三平と加代の店番で変わりないようです 寅さんも満男の独白でいまだにどこかをフーテンしているようだと分かります リリーさんとはどうなっていることやら 男はつらいよシリーズ恒例の冒頭の夢が本作では復活しています それは国府津から東京駅までの約1時間電車に揺られてみた夢です それは寅さんとリリーさんの物語です 満男は寅さんの現代版です 会社勤めは、紅の花事件も専務さんの温情で会社も首にならず続いているようです でもカバンを下げて日本各地に出張して営業するのは、台詞のように寅さんのテキ屋稼業と何の違いがあるのでしょう 結局、紅の花での満男の物語は、ハイビスカスの花での寅さんと同じです 女性の愛を受け止めれない勇気のない男の恋愛の顛末です だから結局、ハイビスカスの花の寅さんと同じく、満男もまた泉ちゃんの愛を受け止めれられず、紅の花のラストのラブラブ状態から逃げ出してしまったようです きっと自分から壊してしまったに違いありません 寅さんがまた現れたら、きっと紅の花の時みたいに力付けてくれのになあ もしかしたら泉ちゃんとよりを戻すのを手伝ってくれたり、知恵をだしてくれるのになあ いつまた寅さん帰って来るんだろう? 今度の旅はちょっとばかり長いなあ 劇中では寅さんは死んではいないのです ひっこり柴又に帰ってくるはずなのです 私達の心の中にも寅さんは今も生きています 死んでなんかいないんです どこかの居酒屋で隣合わせるかも知れません 忘れな草、相合い傘、相合い傘ハイビスカスの花、紅の花が寅さん本線です 紅の花でシリーズが終了して結局良かったのです それを監督と私達はもう一度確認して納得するための映画なのです 主題歌が八代亜紀にバトンタッチされました 何故彼女なのでしょうか? 主人公なら吉岡秀隆が歌うべきです 八代亜紀はマドンナでもありません でも目を閉じて聴いていると、自分にはリリーが歌っているかのように聞こえてくるんです 声質が似ています 彼女の独得の歌唱も控え目にしています だからリリーさんのつもりで聴いて下さいという監督のメッセージだったのだと思います 本作にはリリーさんは回想シーンだけで再登場はしません 彼女を歌で思いだす方がよい それも大歌手の名歌唱で 相合い傘での寅のアリアを思い出して、リリーさんのリサイタルでの歌唱と受け止めて そういうことなのだと思います
寅さんはきっと、今日もどこかの旅の空に…。
「男はつらいよ」シリーズ第49作。
Huluで「HDリマスター版」を鑑賞。
渥美清の死後、尚も衰えぬ寅さん人気に応える形で、山田洋次監督が一番のお気に入りだという第25作「寅次郎ハイビスカスの花」に、満男の寅さんへの追憶シーンと「寅次郎忘れな草」および「寅次郎相合い傘」の一部シーンを加えて再編集。音響もモノラルからドルビーステレオに再録音して公開された特別篇。主題歌は八代亜紀が歌っておりました。
「寅次郎紅の花」観賞後ということで、本作が公開されたときにはもう寅さんはいないんだなぁ、という感慨が押し寄せてとても寂しい気持ちになりました。
でも、不思議と悲しいというわけでは無いんです。満男も言っていたように、今日も寅さんは日本のどこかを旅してるんじゃないかなと思えたからです。
寅さん、あなたは今どこにいますか…?
よかった
冒頭と結末に新しく撮った満男が物思いにふける場面がくわえられ、主題歌は八代亜紀。八代亜紀の歌はすごくよかったのだけど違和感もすごい。
寅がリリーと沖縄で生活を営んでいるのに、水族館の若い女の子とデレデレしてリリーの怒りを買う。愛着障害からくる試し行動ではないだろうか。元々、産みの親に捨てられ、さくらの生みの親である女性が寅の育て親だったのだが、あまり愛着が育まれず、それで15歳で家出したのかもしれない。そうして、自分に好意を寄せてくれるリリーの愛情がどこまでなのか、試し行動をしているように見えた。リリーは親でもなんでもないので、すぐに喧嘩別れしてしまう。
「リリーさん、お兄ちゃんは愛着障害があるからそんなふうなことをしてしまうのよ。ちょっと我慢してくれればすぐに収まるから優しく抱きしめてあげて」とさくらからリリーに説明してあげて欲しかった。もちろんリリーにはそこまで苦労して寅を愛する義理はない。
とらやで寝っ転がった寅がふと「リリー、オレと所帯を持たないか」とプロポーズするところは涙が出る。そうだよ、それが一番だよとさくらやひろしに煽って欲しかった。
Vol.49 新撮は冒頭、ラストのほんの僅か。後はほぼ「ハイビスカ...
Vol.49 新撮は冒頭、ラストのほんの僅か。後はほぼ「ハイビスカスの花」 シリーズ屈指の名作ゆえとても面白い。が、やはり既視感は否めない。寅さんへの鎮魂歌として。 ・八代亜紀の主題歌、ジーンときます ・鰻を貪り食う寅、大爆笑。この頃の寅さん、一挙手一投足に勢いがあります。 ・ニセ満男(失礼)に強烈な違和感。 ・エンディングの2人の店員さんになぜかほっこり。シリーズ終盤に馴染んでたゆえか(笑)
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