男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎のレビュー・感想・評価
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兄弟は他人の始り。 家族は時間が経つとバラバラになるが、日本国は時...
兄弟は他人の始り。
家族は時間が経つとバラバラになるが、日本国は時間が経つと島と島が繋がる。
なんとなく、嫌味な話だよね。
吉備路は高校の修学旅行でオプショナルツアーを組んで半日で周った事がある。提案者の首謀者は僕で、
全校120名で吉備路ツアーに参加したのは、6名だけだった。残りの全てが後楽園に行ったらしい。
おかげで、高校の旅行作文を書かせて貰えた。
閑話休題
この映画を見ると、その高校の修学旅行と会社に入って暫くして、橋本龍太◯総理の従兄弟と自称する上司がいて、その方に河豚を御馳走になり、あまり美味いとは思えなかった事を思い出す。彼は付け加えて『瀬戸内海の河豚は美味いぞ』と言っていたが、確かめた事はないし、岡山って河豚の名産だったっけ?
寅さん、仏門に入る?
"男はつらいよ" シリーズ第32作。
Huluで鑑賞。
飃一郎さんが亡くなっていたとは。お墓参りのために備中高梁を訪れた寅さんは、住職の娘・朋子に一目惚れ。ちゃっかり居着いてお坊さんの真似事で各家の法事までこなす始末。
飃一郎さんの三回忌法要も終わった頃、とある出来事から寺を去って柴又に帰って来た寅さんでしたが、その心にはいつもの如く早まった目論見があるようで…
さくらたちを集めて大発表。「俺、坊さんになるよ」。でも修行せずに楽になれないかななんて言ってるからいけません。御前様も匙を投げるから相当なものです(笑)。
そんなところへ朋子がやって来たからさぁ大変。寅さんの恋の行方や如何に…ってすでに分かり切ってますけども。それでも別れのシーンはいつもよりエモーショナルでした。
サブ・ストーリーで中井貴一と杉田かおるのロマンスが。優しく取り持つとらやの面々の人情が素晴らしい。おいちゃんとおばちゃんの若い時分のエピソードも披露され、恋人同士のやることってぇのはいつの時代も変わらないなと思いました。
※修正(2024/06/22)
恋のお経を唱える寅次郎
シリーズ32作目。
OPの夢は、
さくらたちが寅さんのお見合い相手を探す。そこへ帰って来た寅さんは、何と偽者!
本物の寅さんは声を掛けるが、声届かず…。
今回寅さんは一度柴又に帰らず、よって序盤の騒動はナシ。
が、とらやでは、博と社長が仕事のやり方で喧嘩。
そんな時、寅さんから電話が。今岡山に居て、博の父の墓参りをするという。
これまで何度か登場していた博の父が、いつの間にか他界。(演じていた志村喬は本作の前年82年に死去)
墓参りで訪れたお寺で出会ったのが…
住職の父の世話とお寺の切り盛りをする今回のマドンナ・朋子。演じるは、竹下景子。
彼女もまた寅さんの世界にぴったりの魅力的な美人で、後に別のマドンナ役で再登場。
すっかり意気投合し、その晩はご厄介。
翌朝お暇しようとしたら、大事な法事があるのに、住職が二日酔いでダウン。
困った、困った。
そこを寅さんが助け舟。私が代わりに行きましょう。
袈裟を着て、適当に念仏唱えてりゃあ何とでもなる…って、大丈夫!?
本当に何とかなっちゃった!
テキ屋の売り文句がこんな所で役に立った。
しかも、住職より有り難みあると評判上々。
まさかのお坊さんが天職…!?
博の父の三回忌で、さくら・博・満男も岡山へ。そこに寅さんが居るとも知らずに…。
袈裟姿で住職見習いみたいな事をしてる寅さんに、さくらたちの驚愕っぷりは…お察しを。
問い詰めると、その経緯が朋子だと分かってさくらたちはまたまた頭が痛い。
三回忌で、博の兄弟姉妹も久し振りに登場。
最初は父を偲び和やかだったが、長兄のある発言をきっかけに…。
親族が久し振りに顔を合わせた時の気まずい描き方がやはり巧い。
朋子にも大学生の弟が居る。
本来跡継ぎなのだが、カメラマンを目指し、あちこち撮影の旅に出歩いてろくに大学にも行かず、父とは険悪。
いつもその間に入る朋子。
ある日遂に勘当となり、家を出る。東京に旅立つ直前、地元の“友達”の女の子に別れの電話を掛ける…。
サブエピソードながら、若者カップルの恋路にも注目。
朋子一人だったら気苦労で倒れていたかもしれない。
代打の法要。
お寺の雑用。
頑固な住職のお相手。
弟の彼女に恋の指南。
寅さんが居てくれて、どんなに助かっている事か。
寅さんは朋子に惚れているが、朋子も寅さんに好意を持っている。
しかも、父親も公認。言ってみりゃ、理想的。
が、二人の事で父親がうっかり口を滑らす。つまり、寅さんが跡継ぎとして、朋子と一緒になる…みたいな事を。
それを寅さんと朋子二人で聞いてしまい、気まずくなる。
寅さん、柴又に帰る…。
今回は寅さんの方から身を引くパターンの失恋かと思いきや、寅さん実はまだ諦めていなかった!
柴又に帰ってきて、どうやったら手っ取り早くお坊さんになれるか相談。
その軽はずみな考え、原因が恋の病である事に皆呆れ、相談しに行った御前様から大目玉を喰らう。
そんな時、朋子がとらやを訪ねて来る。
弟が心配で出て来たのだが、本当は、寅さんに会いに。そして、例の事…。
例の事に話が及ぶと、恋路はいつもながら…。
ゲスト出演者がなかなか豪華。
住職役に、2代目おいちゃん降板後も度々色んな役で出演している松村達雄がまたまた登場。ユニークな住職役はハマり役。
若者カップルに、中井貴一と杉田かおる。初々しい~!
寅さん最初のピンチヒッター法事先の旦那に、長門勇。
博の長兄の娘役で、森口瑶子が本作で女優デビュー。
寅さんがお坊さんなんて…と、端から決め付けるのは待て待て!
これは実体験だが、その昔修学旅行で訪れた京都のとあるお寺で、まるで芸人並みに喋りが上手くて面白いお坊さんが居た。
実際にそういうお坊さんも居る。
加えて寅さんは、思いやりもあるし、人を惹き付ける魅力もあるし、何だか有り難みも感じてくる。
軽々しく誰もがお坊さんになれる訳じゃないけど、ひょっとしたら本当に天職だったかも…??
よかった
寅がお坊さんになろうとしていたら、柴又の連中はいっせいに反対して、特にひろしは悟りを開いた高僧を持ち出してまで反対で、いくらなんでもそんなに反対しなくてもいいのにと思った。というかむしろ、寅にお坊さんはとても向いていて、実際見よう見まねで法事を完遂していた。寅の安定を望むなら、柴又の連中は寅に仏門をバックアップすべきだ。
また、寅が今度は竹下景子をその気にさせて、尻込みして結果的に振っていた。ひどいぞ。
杉田かおるのコンディションが悪かった。
ヒロシのお父さんがいつの間にか亡くなっていた。
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