劇場公開日 1982年12月28日

「団欒」男はつらいよ 花も嵐も寅次郎 カルヴェロ1952llさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0団欒

2019年5月23日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

泣ける

笑える

知的

たぶんこの作品がシリーズ中一番好きだと思います
今見たばかりだってのもありますけどね

三郎と寅が車で帰って来た晩のこと
このとら屋の茶の間のひと時がどんなにか幸せな瞬間か分かりますか
「寅のアリア」とも違うもっともっと普通の一家団欒に初めてそこにいる三郎青年
だけどとら屋の人々は今までも彼がずっとそこに居たかのように接している
彼はどう思っただろう、全てをさらけ出したってこの人達なら信頼できる!
そう、寅さんはそこそこ面倒な人なのかも知れませんが寅さんが連れてくる人には嘘がないんだろうな
それは寅さんに人を見る目があるってことなのかも知れないな
たとえ自分がダメな奴でもどこかで信用されるって強い味方がいるような気がしました。
何度見ても新たな感動や発見がありますね。

追記
三郎青年の中学生のような恋の悩み、経験があります
「本当の瞬間はいつも、死ぬほど怖いものだから〜」
とブルーハーツも言ってるでしょ
好きな人に「好き」と言えたなら私はきっと田舎を飛び出していなかったでしょうね
それほどウブな男は死ぬよりも怖い事なんですよ
久しぶりに見て泣き笑いしました
二枚目三枚目って関係ないのかな
やっぱ違うと思う

カルヴェロ