男はつらいよ 花も嵐も寅次郎のレビュー・感想・評価
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タイトルなし(ネタバレ)
やはり、残念ながら、森川信さんが1番ですね。
臼杵の磨崖仏を見てその虜になり、この映画見に行った記憶がある。しかし、ストーリーが吉永さんのストーリーと重なり、あまりよく覚えていない。
沢田研二さんと田中裕子さんの恋
BSの放送を録画したものを観ました。
『ウエスト・サイド・ストーリー』のような ミュージカル風の夢 から覚めた寅次郎(渥美清)は 神社にいます。
今作は 三郎(沢田研二)と蛍子(田中裕子)の恋物語 がメインです。寅次郎が 三郎に 恋のアプローチ方法 を教えます。
三郎と蛍子の恋に感動して泣かせていただきました。
寅次郎の言動が笑えますし、蛍子の両親が 寅次郎を彼氏だと勘違い するのも笑えます。
クライマックスの 団子屋での三郎と蛍子の再会シーン、田中裕子さんの演技 が凄いんです。蛍子が ハッと驚いた顔をした後、台詞が声になってなくて 泣きそうな顔をしているでは ありませんか。いやあ、すごい。
泣けるし笑えるしで、もう面白いのなんの。
寅次郎「元祖ゆるキャラ」説
本作の寅次郎は…
・酒は飲むが、打つ買うは全くしない(香具師仲間から変に思われないのでしょうか?)
・口は悪いが手は出さない
・若い女性が警戒心を抱かず、すぐになつく
・おっさんのくせに恋にあこがれるうぶさ(実体験はないくせに、空想のみたくましい)
・子どもを騙して茶碗から松茸を奪い取る幼稚さ(見た目はおっさんで中身は子供)
・身内に対して甘えた態度
・誰にでもなれなれしい
・地元は葛飾柴又だがほうぼうへ出かけていく
・いつも同じコスチューム
もうこれは人間と言うより、柴又のゆるキャラですね…
性格も外見もこんなに変で、かつこんなに国民に愛されたゆるキャラはいないと思います。
そう考えるといろいろと納得できます。
さすが山田洋次と渥美清!
【”あんまり二枚目だもん・・。”寅さん、再び恋のキューピッドに成るの巻。若き田中裕子さんの確かなる演技と憂いを漂わせるあの細い一重の目の艶っぽさが印象的な作品。】
ー 寅さんシリーズの今作までで、本格的な?キスシーンは出て来ただろうか・・。
マドンナを演じた田中裕子さんと女性に対して口下手な動物園の飼育係、純朴な三郎青年を演じた沢田研二さんの観覧車でのキスシーンである。
今作は、寅さんのキューピッドが強烈過ぎた作品である、結果的に・・。-
◆感想
・冒頭のいつもの寅さんの夢シーンでは、沢田研二さんは”スケコマシのジュリー”として、颯爽と登場する。幼き時に記憶のある格好良い華やかな歌手、沢田研二さん、そのままである。
だが、本劇の中では、沢田研二さんは冴えない二枚目の青年を演じさせられている。
寅さんならぬ山田洋次監督の”二枚目は良いな。ちょっぴり妬けるぜ。”という思いかどうか知らないが、巧い配役だと思う。
・それにしても、今作のヒロイン、ケイコを演じたお若い田中裕子さんの確かなる演技と憂いを漂わせるあの細い一重の目の艶っぽさには、驚く。
今や、邦画の大女優になられているが、お若い時はとても艶っぽい人だったのだなあ。
<寅さんが三郎に頼まれて、ケイコとの間を取り持とうと、とらやの皆と奮闘するのだが、元々ケイコの方が三郎に一目惚れをしていたのだから、上手く行くのは必然なのである。
だが、三郎の純朴であるが故に、ケイコと二人になると会話が続かず不安になる心持ちから、漸く三郎からプロポーズされて、嬉しそうに涙する様を、見事に演じる田中裕子さんはお若い時から、演技派女優さんであったのだなあ・・、と思った作品である。>
田中裕子と沢田研二
vol.30ジュリー見参。 ウエストサイド物語の夢が楽しい。江戸川...
キャスティングを見て思った。 ひょっとしてこの映画が縁で沢田研二と田中裕子が結ばれたのかなあ。 不倫→離婚→結婚。 何人かの人生を変えてしまったかもしれない作品がこれ。
BSテレビ東京で映画「男はつらいよ 花も嵐も寅次郎」を見た。
劇場公開日 1982年12月28日
渥美清54才
沢田研二34才
田中裕子27才
倍賞千恵子41才
朝丘雪路47才
SKD松竹歌劇団と沢田研二、出演者らによるミュージカルではじまるオープニング。
大分県の温泉町で寅さんは沢田研二、田中裕子、児島美ゆきらと知り合う。
大分県のアフリカンサファリパークで遊んだ寅さんたち。
沢田研二は田中裕子に恋心を抱く。
東京に戻った沢田研二と田中裕子、清くもどかしい交際が続く。
キャスティングを見て思った。
ひょっとしてこの映画が縁で沢田研二と田中裕子が結ばれたのかなあ。
不倫→離婚→結婚。
何人かの人生を変えてしまったかもしれない作品がこれ。
田中裕子が奇麗。
沢田研二が田中裕子を好きになってしまうのもしょうがない。
上映時間は106分。
満足度は5点満点で5点☆☆☆☆☆です。
きゅんきゅん
せめてぇ~少しはカッコつけさせてくれぇ♪
"男はつらいよ" シリーズ第30作。
Huluで鑑賞。
お馴染み、夢のシーン。スケコマシのジュリー対ブルックリンの寅。「ウエスト・サイド物語」みたいで楽しかったです。
母親の供養のために湯平温泉を訪れていた青年・三郎と出会った寅さん。そこへ、東京のデパートで働く螢子が加わったことから、物語が動き出しました。
三郎が螢子に惚れたことで恋のキューピッド役を買って出ることにした寅さんでしたが、その恋は前途多難な様相です。三郎と螢子の恋愛の行方や如何に…?
本作での共演をきっかけにして、沢田研二と田中裕子は不倫関係に陥ったそうな。田中裕子って、特別美人と云うわけでは無いですが、どこか惹かれる色気があるなと思いました。役名も読み方は違えども「夜叉」の時のものと同じ名前だし、余計そう感じました。そりゃあ浮気してしまうわ(笑)。
※修正(2024/06/22)
片や顔が二枚目、片や心が二枚目
シリーズ30作目。
OPの夢は、
犯罪蔓延るブルックリンに現れたキザなジュリーがナンパしようとした女は、“ブルックリンの寅”の妹。罵られ、カッとなったジュリーの前にシャバに戻ったばかりの寅が現れる。対峙するが、ジュリーは寅に貫禄負けして退散。かくして平和が戻り、町の若者たちは踊り出す…。
日活無国籍アクション×松竹歌劇団ミュージカル風。
序盤の騒動は、
帰ってくるなり店の鼻先で幼馴染みと恥ずかしいくらいのイチャイチャやり取り。
おかんむりのおいちゃん。
夕食は御前様から頂いた松茸。
入ってねぇじゃねぇか!と文句言ったり、満男の分を盗んだり…。
いよいよ堪忍袋の緒が切れたおいちゃん。
「出てけ!」
「それを言っちゃあおしまいよ!」
さくらも止めようとはせず。
シリーズでも最も後味悪い序盤騒動。
ご安心を。本筋の方は至って平常運転。
旅先は大分。馴染みの温泉宿に泊まっていると、一人の青年が訪ねて来る。
その青年・三郎の母はかつてこの温泉宿で女中として働いていたが、先日他界。三郎は母の遺骨を持って母の思い出の地にやって来たのだった。
寅さんの計らいで、馴染みの面々を集めて供養。
たまたま宿に泊まっていた東京から来たデパートガールの蛍子も焼香させて貰う。
後日、再会。寅さん、三郎、蛍子らで楽しくドライブ。
そんな中、三郎は蛍子に一目惚れ。別れ際、不器用に告白。
蛍子も返答に困る。
全く、見てらんねぇぜ。
と言う事で、寅さんの出番。今回は、若者の恋の指南役。
顔は二枚目だが、“変わり者”なくらい不器用。仕事は、動物園のチンパンジー飼育員。当時、二枚目スターとして人気だった沢田研二がイメージとは真逆の内気な青年像がハマってる。
いい家のお嬢さんで一流デパート勤め。寅さんとは気兼ね無く話せるのに、三郎との関係は進展せず。田中裕子がナチュラルな好演。
本作の共演がきっかけで二人が結ばれたのは有名なエピソード。(後のシリーズ37作目『幸福の青い鳥』の長渕剛と志保美悦子も有名な“寅さん結婚”)
もはやお馴染みだが、恋に不器用な若者の為にデートの仕方まで細かくコーチする寅さん。
フラれると同じくらい、寅さんの本領発揮。
本作は印象的な台詞も多い。
蛍子は三郎をいったん断る。その理由が、「だって、あんまり二枚目なんだもん」。
寅さんはその事を三郎に伝える。三郎は落胆しながらも反論。「寅さん、男は顔ですか!?」。
二枚目を逆手に取った自虐的なネタが可笑しい。
自分の恋は上手く行かないが、他人の恋は結果的に成就させる。
三郎は遂に勇気を振り絞って告白しようとするが、なかなか言葉が出てこない。
「口で言って」「好きや」
二人の想いが実り、観覧車の中でキスするシーンは、実際に二人が結ばれた事もあって、シリーズでも屈指のラブシーンとも言えよう。
ラスト、再び旅に出る際、本音がポロリ。
「二枚目はいいな。ちょっと妬けるぜ」
二枚目で心も純真な青年を立てるかのように、結果三枚目に徹した寅さん。
確かに四角張った顔の三枚目。でも、心は…。
寅さんほどの二枚目心の男はそう居ない。
田中裕子がかわいい
ジュリーが非モテ青年という無理な設定。寅が前回のダメっぷりを受けてなのか、恋のバックアップに専念する。田中裕子がすごく魅力的でかわいらしかった。後に、本当にジュリーの嫁になると思うと、ジュリーもこの映画が忘れられなかったのだろうか。ピュアなものを感じさせる。
しかし、そんな田中裕子も寅にはぞっこんで、寅さえその気になればどんな状況も導くことができただろう。惜しい男だ。恋の始まりのまず「仲良くなる」を簡単にクリアできるのに、それ以上には足を踏み込まない。女の全てを背負う気概がないのではないか。そういう意味では心のほんの表面だけをつまみ食いだけしているような感じもする。
団欒
たぶんこの作品がシリーズ中一番好きだと思います
今見たばかりだってのもありますけどね
三郎と寅が車で帰って来た晩のこと
このとら屋の茶の間のひと時がどんなにか幸せな瞬間か分かりますか
「寅のアリア」とも違うもっともっと普通の一家団欒に初めてそこにいる三郎青年
だけどとら屋の人々は今までも彼がずっとそこに居たかのように接している
彼はどう思っただろう、全てをさらけ出したってこの人達なら信頼できる!
そう、寅さんはそこそこ面倒な人なのかも知れませんが寅さんが連れてくる人には嘘がないんだろうな
それは寅さんに人を見る目があるってことなのかも知れないな
たとえ自分がダメな奴でもどこかで信用されるって強い味方がいるような気がしました。
何度見ても新たな感動や発見がありますね。
追記
三郎青年の中学生のような恋の悩み、経験があります
「本当の瞬間はいつも、死ぬほど怖いものだから〜」
とブルーハーツも言ってるでしょ
好きな人に「好き」と言えたなら私はきっと田舎を飛び出していなかったでしょうね
それほどウブな男は死ぬよりも怖い事なんですよ
久しぶりに見て泣き笑いしました
二枚目三枚目って関係ないのかな
やっぱ違うと思う
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