「伊藤蘭ちゃんは映画出演2作目ながら、なかなかの演技でした もっと映画にでて欲しかったものです」男はつらいよ 寅次郎かもめ歌 あき240さんの映画レビュー(感想・評価)
伊藤蘭ちゃんは映画出演2作目ながら、なかなかの演技でした もっと映画にでて欲しかったものです
2023年の夏
メチャクチャ暑い!
酷暑日がいったい何日続いてるんだか、いつまでつづくんだか、もうわかりゃしない
暑すぎてどこも出掛けられやしない
「やめときな、熱中症でしんじまうよ!」って寅さんもいうはず
冷房で涼しいお家でも、なんだか集中力がでなくて映画もまるで観る気力なし
そうだ!こんな時はやっぱり寅さん!
それにお盆時期になると寅さん観たくなりますよね
26作目
1980年の年末公開
冒頭の江刺追分全国大会は毎年9月に開催されるようです
でも映像は何だか秋も深まった寒々しい冷気を感じます
大昔8月下旬に北海道に行ったら、雨も降ると長袖でないと寒くていられないほどだったことを思いだしました
なのでちょっとだけ涼しい気になる本作を見返すことにしました
でも今年はその北海道でも本州並みの猛暑が連続してるようです
伊藤蘭ちゃんは映画出演2作目ながら、なかなかの演技でした
もっと映画にでて欲しかったものです
すみれの母役の園佳也子は、あざといようでそれも計算の内のさすがの演技力でした
定時制高校のパートが結構長いです
もしかしたらこれが後の学校シリーズ全4作の原型になった作品なのかも知れません
あと物語が構造が1987年公開の第39作「男はつらいよ 寅次郎物語」に少し似ています
ヤクザなテキ屋の父親が死んで、母親はとっくに蒸発、子供だけが残されていて、寅さんがその子の為に奮闘するというお話です
その作品では母との再開がクライマックスに来てめでたしめでたしになります
本作での母親との再開をもう少し良い形にならなかったものかと監督がちょっと気にかかっておられたのかも知れません
セブンイレブンはこの年に1000店舗を達成したそうで、大きなニュースになったので本作に登場したんでしょう
劇中で紙袋に商品を詰めて渡していました
スーパーでは1970年代にはもうレジ袋が使われていたのでコンビニではまだ導入されてなかったんだと驚きました
こういうところの発見も寅さん映画のたのしみの一つですね
寅さんの生年月日が昭和15年11月29日と定時制高校の入学願書に書いてありましたね
1940年生まれなので生きていたら83歳です
50作目の「男はつらいよ お帰り 寅さん」で仏壇の中には寅さんの遺影はありませんでしたからまだ存命のはず
というか生きているんだか死んでいるのかも分からないままなのでしょう
少なくともリリーさんとは一緒に暮らしていないのはその作品で確定してます
でも歴代マドンナの誰かと一緒に暮らしているんだと思いたいものです
ラストシーンは鳴門スカイライン四方見展望台だそうです
大鳴門橋は1985年の完成なので、まだありません
瀬戸大橋は1988年、しまなみ海道は1999年の完成なので四国には船でしか渡れない時代だったんですね
いまは明石大橋と大鳴門橋で大阪や神戸から鳴門まで高速ですぐです
そこにまるで海外みたいな凄くいいリゾートホテルがあるんです
あ~海水浴に行きた~~い