男はつらいよ 翔んでる寅次郎のレビュー・感想・評価
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ひとみ(桃井かおり)の嫁入り前の憂鬱
BSの録画を 視聴しました。
戸川京子さん(2002年、37歳没)は、
邦夫の妹役で 出演しています。
マリッジブルーに なっている
若い女性 ひとみ(桃井かおり)は
モダンで、
時代を超越した ファッションセンスを
持っている女性で、
古風な 寅次郎(渥美清)の
優しさが 身に染みた かもしれませんが、
異性としては 見ていないような
感じがします。
寅次郎も
ひとみに対して
愛情は あるかもしれませんが、
なんだか 恋心は
なさそうに 見えました。
後半に 登場する
弾き語りも上手い 邦夫(布施明)に
美味しいところを 持っていかれて
可哀想な 寅次郎でした。
タイトルなし(ネタバレ)
『とらや』のお開きはいつも8時だ。
この映画のマドンナも寅さんに聞く。
『どうして、寅さん結婚しないの?』
この辺で止めておけば良かったんだよね。寅さんに老いを感じる。これ以上続けても矛盾が膨らむばかり。でも、
このあと30作続くなんて。
この結婚式場は『川千〇』というところ。でも、バス停の名前にもあった『〇甚』は閉店してしまっている。残念だね。
追記
柴又三丁目は金町浄水場があるので、江戸川の土手は直接望めない。従って、博さんが建てた20㎡の持ち家の最寄りバス停は別の場所。
【寅さん、再び恋のキューピッドに成るの巻。桃井かおりさんのアンニュイな雰囲気を、花嫁になる女性のマリッジブルーとして演出した山田洋次監督の手腕が冴えている作品である。】
■北海道に来た寅次郎はひとみ(桃井かおり)という女性と知り合い、ある会社の社長の息子邦男(布施明)との結婚に悩む彼女にアドバイスする。
後日、無事に結婚式が行われるが、マリッジブルーから脱しきれないひとみは式場から逃げ出し、柴又のとらやまでタクシーで来てしまう。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・”翔んでる女”というフレーズは、当時流行った言葉だったのだろう。だが、今作で桃井かおりが演じるひとみは、”翔んでる女”というやや軽佻浮薄な女性ではなく、自分の生き方を真剣に考える女性として描かれている。
・悩むひとみに対し、寅さんやとらやの人達は気を使いつつ優しく接する所が、人情喜劇であるこのシリーズの真骨頂である。
・布施明演じる邦男も、頼りなさげだが実は良い男で、結婚式で花嫁に逃げられながらも、彼女を心配してとらやにやって来る所が、彼がキチンとひとみの事を想っている事が良く分かる。
そして、彼は言うのである。”一度も、言った事がなかったね。君のことが好きだって。”
その言葉を聞くと、ひとみの表情から憂いは消え、嬉しそうに邦男を見るのである。
■とらやの皆や、関係者が質素に開く結婚式のシーンも良い。仲人になった寅さんはキンチョーの余り、トイレに行ったりしているが、最後は笑いを取って仲人の言葉とするシーンや、邦男がギターの弾き語りで“いつまでも、いつまでも変わることない大切なモノ”と綺麗な声で歌いながら、嗚咽する姿はジーンときたな。
<今作は、寅さんが二度目のキューピッドになった作品であり、桃井かおりさんのアンニュイな雰囲気を、花嫁になる女性のマリッジブルーとして演出した監督の手腕が冴えている。
更に、桃井さん演じるひとみの母を演じた、且つて京都の祇園で呑んだ翌日に京都文化博物館フィルムシアターで観た「祇園囃子」に出演していた小暮実千代さんの姿を、久しぶりに拝見できたのも、嬉しかったな。
戸川京子さん演じる邦男の妹として、披露宴でスピーチする若い姿も、良かったけれど何だかシンミリしてしまったなあ。>
結婚とは、如何なるもの?
"男はつらいよ" シリーズ第23作。
Huluで鑑賞。
北海道で悪さをされそうになっていたひとみ。偶然その場に居合わせ、彼女の危ないところを助けた寅さん。
ひとみは自身の結婚について悩んでおり、披露宴当日抜け出してドレス姿でとらやに来たもんだから大騒ぎ!
当然の如くひとみに惚れる寅さんでしたが、結婚相手の邦夫側にも事情があり、寅さん一肌脱ごうと…
結婚とは如何なるものなのか。「結婚生活は墓場やで」なんて、私の勤める会社の上司はことあるごとに口にしています。
話を聞いている限りではそんな気もするし、反対に仲良く暮らしている人もいるし、判断がつかないのが正直なところ。
願わくば、幸せにはなりたいもんです(笑)。
※修正(2024/06/07)
二度目の結婚は、本当の結婚
シリーズ23作目。
OPの夢は、
世間から「変人」「やぶ医者」と呼ばれる寅次郎博士は、長年便秘解消薬の研究に没頭している。そして遂に、薬が完成し…!?
序盤の騒動は、満男の作文。
両親の馴れ初めについて書き出すも、伯父さん(寅さん)の恋愛事となると母はいつも悲しい顔になるという。
満男はしっかり見ているが、寅さんは不機嫌に。
旅先は、北海道。そこで、ひとみという若い女性と知り合う。
ナンパ男に絡まれている所を助ける。
「女を口説くんだったらマシな口説き方があるだろ」「どうした、二枚目」…こういう時の寅さんはサラリとカッコいい。
寅さんとひとみは同じ宿屋に泊まる事になるが、その宿屋の主人がナンパ男!
ナンパ男の弱みを握り、散々ワガママ言う寅さん。果たしてどっちが迷惑掛けてるのか…?
宿屋にて、ひとみの事情を聞く。
田園調布のお嬢様。(寅さんは“田園地帯”の農家の娘と勘違い)
近々結婚するが、それが悩み。所謂マリッジブルー。
ひと通り話を聞き、結婚の後押しをしてやる寅さん。
東京に帰り、結婚式に臨むひとみ。
が、どうしても…。
結婚式の最中、ウェディングドレスのまま逃げ出す。
行き着く先の無い困ったひとみは、とらやへ。たまたま帰っていた寅さんと再会。
少々浮世離れしてるのか、それとも何処か“翔んでる”のか。
マドンナ・ひとみに、『幸福の黄色いハンカチ』に続いて山田作品参加の桃井かおり。
よくよく聞けば、はた迷惑な話。
一方的に結婚式を逃げ出し、余所様の家にご厄介。
さらに、結婚する予定だった青年と“恋”をする。
何だか変な話。
相手も好青年。ひとみの事が忘れられない。裕福な生活を全て捨て一人暮らしを始め、慣れない仕事の傍ら、とらやのひとみの元を何度も通う。演じるは、布施明。
ひとみも決して相手が嫌いな訳じゃないのだ。
始めからやり直し、今度こそ。
ラストは二人の“二度目”の結婚式。
格式張った結婚式より、寅さんたちや気心知れた面々集った結婚式に心温まる。
またしても、若者カップルの恋のキューピッド!
よかった
桃井かおりにしてはキャラが薄い普通の娘さんの役で、もっと男を口汚く罵る場面が見たかった。
布施明が自動車整備工場で働きだして、ボロアパートで暮らしているのが楽しそうだった。貧乏ごっこであるが、身の丈にも在っているところもあり、見ていて恥ずかしくもあった。
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