「タコ社長の秘密」男はつらいよ 翔んでる寅次郎 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
タコ社長の秘密
人に言いたくない過去は誰でも持ってるものだ。見合い結婚か恋愛結婚かが気になる入江ひとみ(桃井かおり)は小柳邦夫(布施明)との結婚に疑問を持っていて、他人を幸せにすることより自分が幸せになれるかどうかを考えるという現代的女性(当時)かと思う。そうした会話の中で、タコ社長は借金があったため仲人の勧める縁談を断れないでいたが、見合いの時には実は相手本人の妹が会ってたという過去を語りだす・・・そんなことがあっていいのか!
桃井かおりが北海道を旅するなんて、まるで山田洋次監督の『幸福の黄色いハンカチ』(1977)じゃないか!と、そこに高倉健ではなく渥美清と出会うという混乱しそうなストーリー。女を暴力で手にしようとする旅館のボンボン・湯原昌幸がいい味出していた。ある意味、武田鉄矢の立ち位置か?
結婚式のお色直しの際に式場から逃げ、タクシーに乗り込んでとらやまで駆けつけるというストーリー(タクシー代は4600円)。成田離婚という言葉が流行ったのは90年代ですが、今となれば、この物語は時代を先取りしていたとも感じます。
マドンナに関しては、それほど「好き」という感情を出さなかった寅さん。むしろ家族的な接し方をしていたように思います。また、満男の作文とか、夢落ちシーンの便秘薬とか、何かと印象に残る作品。そして強烈なのはおいちゃんの一言「あいつのは意見じゃない。偏見だ」
2019年、問題となっている「桜を見る会」。ホテルニューオータニでの豪華な結婚式ではあったけど、交渉次第で5000円になるような気がする(笑)
こんばんは。
仰る通りだと思います(笑)
誰かのキューピッドは得意なのに、自分のことになると上手くいかない、というかしようとしないというか…。そこら辺が理解できるようになりたいなと思う今日この頃です(笑)
現在、第50作を観に行くために、全作制覇に全力を傾倒中でございます(笑)