男はつらいよ 寅次郎相合い傘のレビュー・感想・評価
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リリーは、プロポーズしてくれるのを待っている
冒頭の海賊の話は、寅さんが映画館で寝ている時にみた夢。
北海道で再会したリリー(浅丘ルリ子)と楽しく過ごす寅さん。しかし、言いたいことをハッキリ言う男勝りなリリーに、思わず言い返して傷つけてしまう大人げない寅さん。
氣心が知れているリリーには本音でぶつかっていくところがある。
二人が本当に仲のいい証拠として、喧嘩別れしても明るく賢いリリーが再び寅さんに会いに来ては、すぐ仲直りしラヴラヴモードになる。しかし寅さんは、いつも一線を越えない。
エロくないところが彼の魅力でもある。
寅さんは相手の幸せを願う良い人だが、自分が幸せにしてやる自信がないため、自分と結婚したいと望む女性が目の前にいても、はぐらかして逃げてしまう。
終盤の雷雨はリリーの心の涙のようであったし、リリーの氣持ちを考えると観ているこっちまで泣けてくる。
ラストは、寅さんの明るく元気な姿で終わる...きっとリリーもケロッとしているのだろう、二人は似た者同士なのだから。
演出もストレートで、内容に没頭出来るカメラワークや脚本の良さは流石である。
最高傑作の呼び声は確かです
これは寅さんの中でも特に印象深く、頭一つ抜けているように感じたら、確かに人気投票で常に一番を争う傑作だそうです。
お決まりのフラれ方が少し変化球で、哀愁も抜群です。
寅とリリー先輩のコントラストが素晴らしい。
浅岡先輩の力量と、その長所を最大限に引き出した演出の力でしょう。
寅さんとリリーを結婚させてあげたかった
山田洋次監督が凄いのは「幸福の黄色いハンカチ」や「たそがれ清兵衛」を撮った事ではなく、悪く言えばマンネリシリーズとも言える「男はつらいよ」50作を一作たりとも飽きさせずに魅せてくれた事ではないでしょうか。この「寅次郎相合い傘」はそんな偉大なるシリーズの最高傑作とも言える第15作‼️歴代最高マドンナである浅丘ルリ子さん扮するリリーがお相手です。札幌の屋台で2人が再会するシーン、とらやを訪れたリリーと寅さんが固く抱き合うシーン、リリーを送った寅さんがとらやの面々にリリーへの想いを語るアリア、有名なメロン騒動などなど。中でも、雨の柴又駅へリリーを迎えに来た寅さんが相合い傘をして帰るシーン(「迎えに来てくれたの?」「バカヤロー、散歩だよ」「雨の中傘さして散歩してんの?」「悪いかい」「濡れるじゃない」「濡れて悪いかよ」「風邪ひくじゃない」「風邪ひいて悪いかい」「だって寅さんが風邪ひいて寝込んだらつまんないもん・・・」)。もう思い出すだけで涙が・・・。このシーンのおかげでこの作品は頭ひとつ抜き出てますよね‼️絶対‼️
佐藤蛾次郎さんを偲んで
佐藤蛾次郎さん
12月9日虚血性心不全のため78歳で他界
入浴中に亡くなった蛾次郎さんを翌日親類が発見
寅さんシリーズお馴染みの脇役だった
監督と脚本は『男はつらいよ』シリーズ『学校』シリーズ『家族はつらいよ』シリーズ『幸福の黄色いハンカチ』『ダウンタウン・ヒーローズ』『たそがれ清兵衛』『隠し剣鬼の爪』『武士の一分』『小さいおうち』『キネマの神様』の山田洋次
脚本は他に山田洋次監督を師事し共に『男はつらいよ』シリーズや『釣りバカ日誌』シリーズにも携わった朝間義隆
初鑑賞
この作品で浅丘ルリ子がブルーリボン主演女優賞
倍賞千恵子がブルーリボン助演女優賞
寅さん映画でもかなり高評価の部類の傑作
青森の駅で自殺しそうに見えた兵頭という男に声をかけたことがきっかけで彼と旅をすることになった寅さん
途中リリーと再会し寅さんの商売を兼ねて3人で北海道の旅
リリーが印刷工の娘と知ったことも手伝って諏訪夫婦はリリーに寅さんの結婚を薦め本人も承諾したが寅さんは冗談だと本気にしない
1番の見どころはなんといってもメロン騒動
ネチネチとしつこく車家の皆さんを責める寅さんにおいちゃんがぶちキレるところが一番面白い
リリーが啖呵を切るところも痛快で良い
リリーの離婚原因はおそらくこういう気風だからだろう
恒例になっている冒頭の寅さんの夢
今回の寅さんは奴隷船に乗り込み奴隷商人から奴隷を救う海賊のボス
奴隷には車家の皆さん
なぜかタコ社長が奴隷商の手下だったりする
悪役のボスに吉田義夫はお馴染み
海賊役の米倉と上條はなぜかノンクレジット
男はつらいよのレギュラーメンバーは夢のシーンをわりと心底楽しんでやってそう
妹のゴリ押しで傘を持たされ駅前に迎えに行った寅さんとリリーの相合傘での二人のやりとりもやっぱり良いね
おいちゃんの下條は二代目だと記憶違いをしていた
二代目は松村達雄で下條は三代目で前回から担当
おいちゃんというと下條の印象が一番強い
満男役の中村はやとは初代中村隼人と別人
お父さん役の前田吟やお母さん役の倍賞千恵子に抱きついてばかりの甘えん坊
メロン騒動でも黙ってモクモクとメロンを食べてる
二作目から満男役を務めた撮影所の近所の電気屋の息子
今では普通にサラリーマンらしい
昭和50年
キャバレーが時代を感じさせる
フーテンの寅こと車寅次郎に渥美清
寅さんの妹・諏訪さくらに倍賞千恵子
柴又で食堂『とらや』を経営するおいちゃんの車竜造に下條正巳
竜造の妻で寅さんのおばちゃんの車つねに三崎千恵子
隣の印刷工場で働いているさくらの夫・諏訪博に前田吟
諏訪夫妻の息子・満男に中村はやと
隣で印刷工場「朝日印刷」を経営するタコ社長に太宰久雄
御前様こと柴又のお寺「題経寺」の住職・笠智衆
柴又のお寺「題経寺」で働く寅さんの弟分の源公に佐藤蛾次郎
会社の重役を務めながら家族や仕事から逃げ家出した兵頭謙次郎に船越英二
兵藤謙次郎の妻・君子に久里千春
兵藤謙次郎の娘・鞠子に早乙女愛
兵藤謙次郎の初恋の人で北海道で軽食喫茶「ポケット」を経営する堀田信子に岩崎加根子
ドサ回りの歌手リリーこと松岡清子に浅丘ルリ子
奴隷商に吉田義夫
海賊に米倉斉加年
海賊に上條恒彦
再びリリーさんが登場
歌手のリリー(浅丘ルリ子)2回目の登場で、寅さんは最適な相手と結ばれるのか。
親の七光り重役(船越英二)が家出、北海道で寅さんとリリーとともに旅を続ける。
シリーズ屈指の"メロン事件"もこの作品だ。
寅さんの意気地なし。
リリー再び
浅丘ルリ子さん演じるリリーが再登場。
これで複数回登場は吉永小百合さんから2人目だ。
気さくでサバサバ
それがリリー
人一倍寂しがりな面も持ち合わす。
個人的に、ああいうズケズケとした人が好きでなく、
これまでのマドンナと違う異色キャラでしっくりこなかった。
間接的とはいえ、プロポーズをハッキリ受けたマドンナは初めてで、おっ!と思わせるがこれでいいのかぁ〜?
と自問自答。
もちろんそれでまとまるわけもなく終了〜
山田洋次監督はこういう偶然を多用する人だと思う。 その手法は現在も使われていて「家族はつらいよ」シリーズでも未だに見られることであると思う。
BSテレビ東京で映画「男はつらいよ 寅次郎相合い傘」を見た。
1975年製作。
倍賞千恵子がやっぱりキレイ。上映時は34才。
マドンナは浅丘ルリ子。2度目の登場。上映時は35才。石坂浩二と結婚して4年目。
かっこいい。
ゲストは船越英二。上映時は52才。とても人の好さそうな男を演じる。
出社して、このまま消えてしまいたいと思って蒸発する会社重役である船越英二と旅先で出会った寅さんは一緒に旅をすることになる。その後、函館のラーメン屋ではリリー(浅丘ルリ子)とも2年ぶりに偶然再会することになる。
山田洋次監督はこういう偶然を多用する人だと思う。
その手法は現在も使われていて「家族はつらいよ」シリーズでも未だに見られることであると思う。
船越英二が、昔好きだったが今は人妻になっている女性に会うために小樽に向かう。寅さんとリリーも同行する。
船越英二がその女性と再会するシーンはちょっと胸が熱くなってしまった。
その後寅さんとリリーはケンカ別れに。船越英二も自宅に帰ることに。
船越英二が寅屋にお礼のメロンを持参するのだが、そのメロンのことで有名な「メロン事件」が起こってしまう。
さくらと博が「リリーさんとお兄ちゃんが結婚したらなんてステキなことだろう」と相談しているところにリリーが現れて「私、寅さんと結婚してもかまわないわ」
そしてそれを聞いた寅次郎は・・・
上映時間は91分。
満足度は5点満点で5点☆☆☆☆☆です。
「男はつらいよ」で久しぶりに笑ったし、面白かった作品であると思う。
今こんな気のふさぐような今年のGWにこそ寅さんの映画を観たくなりませんか?
今日は2020年4月29日です
いつもの年ならばGWの幕開けです
しかし今年は新型コロナウイルス禍によって、旅行どころか自粛ばかりでどこにも行けやしない
テレビもネットもコロナ禍の暗い話ばかり
気が滅入ってしまいます
寅さんならこんな時、何しけた顔してやがるんでえ、パーッとどこっかみんなで遊びに出掛けようじゃないか!とか言い出して、またとらやの茶の間でみんなにボロクソに諌められて凹んでいるかも知れません
正月やお盆に寅さんを観たくなります
そして、こんな陰々滅々なときにも観たくなるんです
寅さんの映画はそんな映画です
今こんな気のふさぐような今年のGWにこそ寅さんの映画を観たくなりませんか?
なら、その中でどれを観るのか?
本作しかないでしょう!
初夏から夏にかけての物語
シリーズ屈指の名シーンの数々
そしてリリーさんの承諾
今年のGWの幕開けの空のように、心が快晴になります
早くコロナウイルス禍も終息して、寅さんのようにさあてどこにいこうか、気の向くまま北へ南へ旅に出たいものです
改めて観て脚本の出来がもの凄いレベルです
冒頭の海賊船の夢は青函連絡船にリンクしています
青函連絡船はリリーさんと再開する函館に寅さんとパパを連れて行ってくれる船なのです
パパと小樽の喫茶店の女性との一瞥だけの別れのエピソードは、寅さんとリリーさんのわかれとリンクされているのです
見事でただただ感嘆するのみです
寅さんとリリーの掛け合いが見事。ひとつひとつの台詞、表情に聞き入り...
寅さんとリリーの掛け合いが見事。ひとつひとつの台詞、表情に聞き入り見入っていた。相合い傘のシーンは大好きで寅さんシリーズの中でも特に心に残る作品。
泣けるわ~馬鹿だね~寅さん
北海道で渥美清、浅丘ルリ子、船越英二の3人のロードムービー風に展開する作品。小樽では初恋の女性を一目見たくなった船越。知っている住所をもとに訪ねるが、そこにはいなかった初恋の女性。ご主人が亡くなったために引っ越して、喫茶店を経営しているという噂を聞く。船越演ずる兵頭は妻子を捨てたわけじゃなく、立ち直ろうとしていただけの男なのだ。
兵頭からもらったメロンを切ったときに寅さんを数に入れてなかったところで家族の小さな諍いが始まるが、リリーのタンカを切るところは見事。まぁ、普通ならそこまで怒るべき問題じゃないのに、よほど見捨てられるのが怖かったのか、寅さんの隠れた一面を見ることになった。リリーにしても、寅さんの子供っぽいところを許容してる雰囲気なのがいい。
冗談っぽかったけど結婚する気のあったリリー。妹のさくらが二人を結婚させようとプロポーズしてしまったみたいな雰囲気。この寅さんとリリーの意地の張り合いみたいなところもいいし、「お互い渡り鳥みたいなもんだ」とか「傷ついた美しい渡り鳥がちょっと休んでいただけ」って・・・第10作『夢枕』に次いで上手くいきそうだったのに。浅丘ルリ子の恥じらいながら「いいよ」と言うシーンが素敵。惚れてまうがな・・・48作の中では一番好きな作品。
これはシリーズ最高傑作(全作見てないのであくまで現時点で、すいませ...
これはシリーズ最高傑作(全作見てないのであくまで現時点で、すいません)
冒頭、居眠りして見てないくせに、ちゃんと映画館のおばちゃんに礼を言う寅「面白かったよ、どうもありがとう」
おなじみのオープニングテーマ曲、自転車を止めふと兄を想うさくら
パパとリリーとの旅、ここだけで一編のロードムービー。船越英二が嫌味のないいい脇を演じる。
リリーを心配する寅の名演説。
そして超有名、メロン騒動。浅丘ルリ子はシリーズになくてはならぬ存在感あるマドンナですね。
ラスト、哀愁漂う兄妹の渡り鳥のやり取り。
名シーンの数々。こうあるべき、こうなりたいと思う日本、日本人がここに。中でもやっぱりさくらが最高峰!皆絶頂期の第15作、奇跡の一本です。
寅さんの「最高傑作」
寅さんはギリギリ映画館でお会いした。そー「寅次郎サラダ記念日」から最終作まで。。この作品は、レンタルビデオ(古ーーい)ブラウン管?でしか見れなかったが間違いなく「最高傑作」です。(^ω^)
全21件中、1~20件目を表示