「今こんな気のふさぐような今年のGWにこそ寅さんの映画を観たくなりませんか?」男はつらいよ 寅次郎相合い傘 あき240さんの映画レビュー(感想・評価)
今こんな気のふさぐような今年のGWにこそ寅さんの映画を観たくなりませんか?
今日は2020年4月29日です
いつもの年ならばGWの幕開けです
しかし今年は新型コロナウイルス禍によって、旅行どころか自粛ばかりでどこにも行けやしない
テレビもネットもコロナ禍の暗い話ばかり
気が滅入ってしまいます
寅さんならこんな時、何しけた顔してやがるんでえ、パーッとどこっかみんなで遊びに出掛けようじゃないか!とか言い出して、またとらやの茶の間でみんなにボロクソに諌められて凹んでいるかも知れません
正月やお盆に寅さんを観たくなります
そして、こんな陰々滅々なときにも観たくなるんです
寅さんの映画はそんな映画です
今こんな気のふさぐような今年のGWにこそ寅さんの映画を観たくなりませんか?
なら、その中でどれを観るのか?
本作しかないでしょう!
初夏から夏にかけての物語
シリーズ屈指の名シーンの数々
そしてリリーさんの承諾
今年のGWの幕開けの空のように、心が快晴になります
早くコロナウイルス禍も終息して、寅さんのようにさあてどこにいこうか、気の向くまま北へ南へ旅に出たいものです
改めて観て脚本の出来がもの凄いレベルです
冒頭の海賊船の夢は青函連絡船にリンクしています
青函連絡船はリリーさんと再開する函館に寅さんとパパを連れて行ってくれる船なのです
パパと小樽の喫茶店の女性との一瞥だけの別れのエピソードは、寅さんとリリーさんのわかれとリンクされているのです
見事でただただ感嘆するのみです
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