男はつらいよ 寅次郎子守唄のレビュー・感想・評価
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上條恒彦さんを偲んで
俳優で歌手の上條恒彦さん
2025年7月22日長野県の自宅近くの病院にて老衰のため85歳で他界
俳優としての代表キャラクターは『3年B組金八先生』の社会科教師服部肇
1974年公開作品
男はつらいよ14作品目
監督と脚本は『幸福(しあわせ)の黄色いハンカチ』『椿姫(1988)』『ダウンタウンヒーローズ』『息子(1991)』『たそがれ清兵衛』の山田洋次
脚本は他に『幸福(しあわせ)の黄色いハンカチ』『椿姫(1988)』『ダウンタウンヒーローズ』『息子(1991)』『たそがれ清兵衛』の朝間義隆
粗筋
旅先の唐津で大阪弁の男に赤ん坊を押し付けられた寅次郎
仕方なく九州からくるまやまで赤ん坊を連れて戻ってきた寅
赤ん坊の父親は寅だと周囲の人々に勘違いされてしまう
職場の事故で右手を痛め地元の吉田病院で治療を受けた博とその妻さくらはその病院の看護婦木谷京子と親しくなる
そんな折にくるまやに訪れた京子に寅は一目惚れしてしまう
京子は週に一回コーラス団に参加し歌を歌うのが趣味
コーラス団の団長の大川弥太郎は京子に恋をしていた
14作目でおいちゃんが3代目下條正巳に交代
最終作まで続けることになるお馴染みの人
自分も寅さんのおいちゃんといえば下條正巳しか思いつかない
寅さん恒例冒頭の夢に登場する百姓姿の前田吟
顔立ちの役作りが良い
寅さんが調子に乗って喋り倒す時のドン引きの車夫婦諏訪夫婦の呆れたリアクションが良い
上條恒彦はなかなか登場しない
声はこの頃からバリトンで聞こえは良いがヒゲゴジラなみのヒゲヅラ
ロケ地は京成関屋駅
シリーズ通じて最近知ったことだが寅さんとさくらは異母兄妹らしい
さくらは正妻の娘で寅さんは芸者の息子
僻みっぽい性格も短気な性格もそれが、 影響しているのかもしれない
配役
放浪生活をしながらテキ屋で生活をしたまに「くるまや」に突然帰ってくる車寅次郎に渥美清
寅次郎の妹の諏訪さくらに倍賞千恵子
くるまや六代目主人で寅とさくらの父親の弟の「おいちゃん」こと車竜造に下條正巳
竜造の妻の「おばちゃん」こと車つねに三崎千恵子
さくらの夫で印刷工場で働いている諏訪博に前田吟
印刷工場「朝日印刷」のタコ社長こと桂梅太郎に太宰久雄
題経寺の寺男の源公に佐藤蛾次郎
幸夫と親しく幸夫の逃げた妻もよく知るストリッパーに春川ますみ
妻に逃げられ赤ん坊を寅に預ける佐藤幸夫に月亭八方
千住のおもちゃ工場で働く労働者でコーラス団「江戸川合唱団」の団長の大川弥太郎に上條恒彦
さくらと博の息子の諏訪満男に中村はやと
赤ん坊に内村友志
印刷工に羽生昭彦
印刷工に長谷川英敏
印刷工に松下努
印刷工に渡辺隆司
吉田病院の医者に木村賢治
薬局のおばさんに秩父晴子
題経寺の和尚の御前様に笠智衆
吉田病院の看護婦の木谷京子に十朱幸代
【”瓢箪から駒。”前半は赤ん坊を無理やり預からされた寅次郎ととらやの人達の困惑を描き、後半は寅さんが意図せぬ恋のキューピッドになった珍しいパターンの作品。】
■佐賀の呼子の宿で知り合った子連れの男(月亭八方)から同宿するが、朝起きると男はおらず赤ん坊だけが居り、寅さん宛の置手紙が残されている。
困った寅さん彼が柴又に連れ帰ったところ、とらや一家は寅さんが子供を作ったと大騒動にとなる。
その後、寅さんは熱を出した赤ん坊を病院へ連れていくが、親切な看護婦の京子(十朱幸代)に一目惚れしてしまう。
◆感想
・前半は、赤ん坊を無責任に置いて出ていく女(登場しない)や相手の男の身勝手さが、正直に書くと少しモヤモヤする。
・寅さんも、赤ん坊をダシにして好きになった看護婦の京子に近づこうとするし・・。全くもう!。
・だが、とらやに現れた)寅さんと一緒にあんパンを食べた情の厚い呼子のストリッパー(春川ますみ)が、赤ん坊を引き取りに来る所から、作品の趣はいつもの寅さんシリーズの流れに戻って行くのである。
<今作は、寅さんが意図せずにヒロインと彼女に恋する貧しい労働者であり髭もじゃの合唱団の団長(上條恒彦)との恋のキューピッドになるという今までにない展開である。
何だかんだ言って、前半、博が工場で怪我した時には寅さんはさくらに貯金通帳を渡すし、矢張り良き男なのである。>
寅さんシリーズも色々
赤ん坊を背負った寅さん
ひょんなことから赤ん坊を押し付けられた寅さんは、仕方がないので柴又に戻ってくる。
みんなビックリするが、事情を聞いて納得、子供のいない、つねさん(三崎千恵子)は猫可愛がりする始末。
後半は優しい看護婦さん(十朱幸代)への片思い騒動となる。
寅さんの人の良さがよくわかる一編。
おいちゃん3代目に交代
なんだ、今回は夢オヤジが出てないぞ。おいちゃんも三代目に。 博、ケ...
前作13作目でもそうだったが、笑いの要素はほとんど無くなっている。残念ながら脚本が平板であると感じる。主観だがマンネリで驚きや発見や工夫がない。
段取り寅さん
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