劇場公開日 1974年12月28日

「上條恒彦さんを偲んで」男はつらいよ 寅次郎子守唄 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0 上條恒彦さんを偲んで

2025年8月5日
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鑑賞方法:VOD

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俳優で歌手の上條恒彦さん
2025年7月22日長野県の自宅近くの病院にて老衰のため85歳で他界
俳優としての代表キャラクターは『3年B組金八先生』の社会科教師服部肇

1974年公開作品

男はつらいよ14作品目

監督と脚本は『幸福(しあわせ)の黄色いハンカチ』『椿姫(1988)』『ダウンタウンヒーローズ』『息子(1991)』『たそがれ清兵衛』の山田洋次
脚本は他に『幸福(しあわせ)の黄色いハンカチ』『椿姫(1988)』『ダウンタウンヒーローズ』『息子(1991)』『たそがれ清兵衛』の朝間義隆

粗筋
旅先の唐津で大阪弁の男に赤ん坊を押し付けられた寅次郎
仕方なく九州からくるまやまで赤ん坊を連れて戻ってきた寅
赤ん坊の父親は寅だと周囲の人々に勘違いされてしまう
職場の事故で右手を痛め地元の吉田病院で治療を受けた博とその妻さくらはその病院の看護婦木谷京子と親しくなる
そんな折にくるまやに訪れた京子に寅は一目惚れしてしまう
京子は週に一回コーラス団に参加し歌を歌うのが趣味
コーラス団の団長の大川弥太郎は京子に恋をしていた

14作目でおいちゃんが3代目下條正巳に交代
最終作まで続けることになるお馴染みの人
自分も寅さんのおいちゃんといえば下條正巳しか思いつかない

寅さん恒例冒頭の夢に登場する百姓姿の前田吟
顔立ちの役作りが良い

寅さんが調子に乗って喋り倒す時のドン引きの車夫婦諏訪夫婦の呆れたリアクションが良い

上條恒彦はなかなか登場しない
声はこの頃からバリトンで聞こえは良いがヒゲゴジラなみのヒゲヅラ
ロケ地は京成関屋駅

シリーズ通じて最近知ったことだが寅さんとさくらは異母兄妹らしい
さくらは正妻の娘で寅さんは芸者の息子
僻みっぽい性格も短気な性格もそれが、 影響しているのかもしれない

配役
放浪生活をしながらテキ屋で生活をしたまに「くるまや」に突然帰ってくる車寅次郎に渥美清
寅次郎の妹の諏訪さくらに倍賞千恵子
くるまや六代目主人で寅とさくらの父親の弟の「おいちゃん」こと車竜造に下條正巳
竜造の妻の「おばちゃん」こと車つねに三崎千恵子
さくらの夫で印刷工場で働いている諏訪博に前田吟
印刷工場「朝日印刷」のタコ社長こと桂梅太郎に太宰久雄
題経寺の寺男の源公に佐藤蛾次郎
幸夫と親しく幸夫の逃げた妻もよく知るストリッパーに春川ますみ
妻に逃げられ赤ん坊を寅に預ける佐藤幸夫に月亭八方
千住のおもちゃ工場で働く労働者でコーラス団「江戸川合唱団」の団長の大川弥太郎に上條恒彦
さくらと博の息子の諏訪満男に中村はやと
赤ん坊に内村友志
印刷工に羽生昭彦
印刷工に長谷川英敏
印刷工に松下努
印刷工に渡辺隆司
吉田病院の医者に木村賢治
薬局のおばさんに秩父晴子
題経寺の和尚の御前様に笠智衆
吉田病院の看護婦の木谷京子に十朱幸代

野川新栄
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