劇場公開日 1974年12月28日

「【”瓢箪から駒。”前半は赤ん坊を無理やり預からされた寅次郎ととらやの人達の困惑を描き、後半は寅さんが意図せぬ恋のキューピッドになった珍しいパターンの作品。】」男はつらいよ 寅次郎子守唄 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0【”瓢箪から駒。”前半は赤ん坊を無理やり預からされた寅次郎ととらやの人達の困惑を描き、後半は寅さんが意図せぬ恋のキューピッドになった珍しいパターンの作品。】

2024年5月25日
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■佐賀の呼子の宿で知り合った子連れの男(月亭八方)から同宿するが、朝起きると男はおらず赤ん坊だけが居り、寅さん宛の置手紙が残されている。
 困った寅さん彼が柴又に連れ帰ったところ、とらや一家は寅さんが子供を作ったと大騒動にとなる。
 その後、寅さんは熱を出した赤ん坊を病院へ連れていくが、親切な看護婦の京子(十朱幸代)に一目惚れしてしまう。

◆感想

・前半は、赤ん坊を無責任に置いて出ていく女(登場しない)や相手の男の身勝手さが、正直に書くと少しモヤモヤする。

・寅さんも、赤ん坊をダシにして好きになった看護婦の京子に近づこうとするし・・。全くもう!。

・だが、とらやに現れた)寅さんと一緒にあんパンを食べた情の厚い呼子のストリッパー(春川ますみ)が、赤ん坊を引き取りに来る所から、作品の趣はいつもの寅さんシリーズの流れに戻って行くのである。

<今作は、寅さんが意図せずにヒロインと彼女に恋する貧しい労働者であり髭もじゃの合唱団の団長(上條恒彦)との恋のキューピッドになるという今までにない展開である。
 何だかんだ言って、前半、博が工場で怪我した時には寅さんはさくらに貯金通帳を渡すし、矢張り良き男なのである。>

NOBU