「山田洋次監督は劇場の客やお茶の間の視聴者がイライラ、ジリジリするのを何もしないで放ったらかしにする放置プレイの名手だと思う。」男はつらいよ 寅次郎恋歌 ドン・チャックさんの映画レビュー(感想・評価)
山田洋次監督は劇場の客やお茶の間の視聴者がイライラ、ジリジリするのを何もしないで放ったらかしにする放置プレイの名手だと思う。
BSテレ東で映画「男はつらいよ 寅次郎恋歌」(1971)を見た。
劇場公開日:1971年11月20日
1971年製作/114分/日本
原題:Tora-san's Love Call
配給:松竹
渥美清
倍賞千恵子
森川信
笠智衆
前田吟
梅本泰靖
穂積隆信
吉田義夫
三崎千恵子
太宰久雄
中沢祐喜
岡本茉利
谷村昌彦
志村喬
池内淳子
例によって車寅次郎は半年ぶりで故郷柴又へ帰ってきた。一同は歓迎したつもりだったが、些細な言葉のゆき違いから竜造やつねと喧嘩となり、又もや旅にでることになった。寅が去って静かになったある日、博の母が危篤という電報が入り、光男を竜造夫婦に託した博とさくらは岡山へ急いだ。博の父の[風票]一郎は元大学教授で、研究一筋に生きてきた学者だった。葬式の日、驚ろいたことに寅がヒョッコリ現われた。柴又に電話したことから、葬式のことを知り、近くまできていたから寄ったという。
新型コロナウイルスのために自粛生活が続く中、日常の楽しみは少ない。
毎週土曜日にテレビ東京で見られる「男はつらいよ」シリーズは本当にありがたい。
どの作品でも思うことは倍賞千恵子がとても美女で、
前田吟がすごくイケメンであること。
毎回登場するマドンナは当代の人気美人女優なのはもちろんである。
今作のマドンナは池内淳子。
ゲストの志村喬の存在感を大きく感じる。
おんなひとりで小学生の息子を育てながら喫茶店を経営する池内淳子には借金問題がある。
寅さんはそれに気づきながら何もしないでそこから逃げだしてしまう。
「全く馬鹿だねえあいつは!」
おいちゃんがそう言う前にTVの前にいるオレがいつも言ってしまう。
山田洋次は劇場の客やお茶の間の視聴者がイライラ、ジリジリするのを何もしないで放ったらかしにする放置プレイの名手だと思う。
その手法は現在でもまだ製作が続いている「家族はつらいよ」シリーズにも踏襲されている。
上映時間は114分。
満足度は5点満点で5点☆☆☆☆☆です。
来週の「男はつらいよ 柴又慕情」(1972)マドンナ 吉永小百合
が楽しみ。