「普段の営みにこそ幸せがある」男はつらいよ 寅次郎恋歌 しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
普段の営みにこそ幸せがある
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"男はつらいよ" シリーズ第8作。
Huluで鑑賞。
マドンナとの絡みよりも弘のお父さん、(誰も名前を読めない)飃一郎とのエピソードがぐっと来ました。
人生における平凡な営みにこそ、真の人間の幸せがあるのではないか。とても深みのある言葉だと思いました。
志村喬が名演でした。心揺さぶられるとはこのことを言うのだなと、自分の人生を省みたくなりました。
本作公開後、森川信氏が亡くなったと知りショックを受けました。「俺は知らねぇよ~」や「まくら、さくら出してくれ」などのセリフが聴けないのかと思うと悲しくなりました。
「俺も老い先短いぞ」とか、寅さんと喧嘩した時の「(このいがみ合いは)死ぬまでだよ!」とか、セリフひとつひとつが暗示的で、これまでもあったやりとりなのに胸が痛みました。
※修正(2024/05/18)
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