お好み八ちゃん

劇場公開日:

解説

広島を舞台に、お好み焼き屋で働く青年と彼を巡る様々な人たちの心の交流を描いた青春人情喜劇。監督は、『はだしのゲン』の原作者としても知られる漫画家の中沢啓治。自身による同名原作漫画を基に、中沢監督自ら脚色。撮影監督に岩崎充利が、撮影に泉敏明があたっている。主演は新人の青砥剛と岩崎真理子。スーパー16ミリからのブローアップ。1999年8月21日より広島県広島名画座にて先行公開。

1999年製作/93分/日本
配給:中沢プロ
劇場公開日:1999年11月27日

ストーリー

今もチンチン電車が町を走る、懐かしい風景を残した広島。そこに暮らす八ちゃんは、純粋だが何をやってもドジで要領の悪い青年だ。ある日、左官屋で働く彼はセメントの配達途中、通りかかったOL・恵美を骨折させてしまったことから仕事を解雇されてしまう。漸くお好み焼き屋"善さん"で仕事を見つけ、住み込みで働くことになる八ちゃん。だが、そこでもドジをしでかしては親方の善さんに叱られてばかり。しかし、懸命な修行の甲斐あって、八ちゃんは遂に善さんから店を任されることになる。八ちゃんのお好み焼きは評判を呼び、お好み焼き屋"八ちゃん"は連日の盛況ぶり。店主・八ちゃんも大忙しだ。ところが、そんな彼の前に松葉杖をついた恵美が現れる。折った脚のせいで人生を滅茶苦茶にされた責任をとって欲しいと言って家に上がり込んだ彼女は、八ちゃんから金をせびっては贅沢三昧我侭勝手に振る舞う始末。見かねた近所の人たちが心配するも、人の好い八ちゃんは自分のせいだからと恵美を追い出すことはしなかった。だが、恵美の脚は既に完治していて、健康そのものだったのである。そのことを知った八ちゃんは深く傷つき、恵美を追い出してしまう。だが、恵美には帰る場所がなかった。実は、彼女は骨折する迄は病気の母への仕送りで苦しい生活をしていたのだが、入院生活で楽を覚えてしまった為に、八ちゃんにたかることを考え出したのだった。そんな恵美を許し、店で雇うことを決める八ちゃん。やがて、ふたりの間には愛が芽生え結婚することになる。挙式の日、ご近所さんの祝福する中、八ちゃんと恵美はケーキ入刀よろしく大きなお好み焼きにふたりでヘラを入れた。

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スタッフ・キャスト

監督
脚本
中沢啓治
原作
中沢啓治
製作
中沢啓治
中沢ミサヨ
プロデューサー
中智
撮影監督
岩崎充利
撮影
泉敏明
美術監督
中谷暢宏
音楽
八幡茂
録音
飴田秀彦
効果
吉村龍美
宮坂桂
編集
藤掛順子
海山公秀
スタイリスト
河村和美
ラインプロデューサー
友川千寿美
プロダクションマネージャー
中沢ミサヨ
製作進行
原和彦
監督補
円尾敏郎
助監督
湯沢利明
スクリプター
海山公秀
スチール
坪島遊
坪島聖子
製作委員会
森田修
芹沢保
石田高志
郭淑奈
郭順伊
大森由香
大森充
原戸美紀子
お好み焼きコーディネーター
小川みずほ
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