大いなる旅路のレビュー・感想・評価
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あえて申す。年功序列の息苦しい所。
そうそう、この映画だよ。
この映画も二回目なり。我が亡父の大好きな映画だった。
だがしかし、
大正時代だから亡父にも分けらぬ事だが、年功序列の大正時代の機関士に、世襲はまだ無いと亡父は言ってた。
また、釜炊きで終わるのは、うだつが上がるもんではない。釜炊きと機関士の間はれっきとした身分差があると言う話。
勿論、釜炊きに経済的余裕は全く無い。
亡父が加えて言ってたのは、こう言った主人公の様な人がのさばって偉そうにしていたそうだ。
我が亡父はこの映画の次男?みたいなもんで、違うのは予科練を落ちて、機関助士になった。つまり、命拾いしたと言っていた。
盛岡で浪花節は似合わない。ただ、この時代は鉄道を使って命を粗末にする方も多かったらしい。一日に2回遭遇した事もあると話していた。
この頃の東京は電化が進んで、蒸気機関車は姿をけす。つまり、機関助士は無用の長物になってしまったのである。亡父曰く「それでいいんだ」と言っていた。
亡父も結局「功労賞」を貰ったが、勲章みたいなメダル、ドデカイ時計、表彰状が鎮座していた。
さぁ、僕とは無関係だったのて、全部断捨離した。そんなもんだよ。
大きく移り変わる怒涛の時代を描いた作品
居間で流れていたので。
青年が石炭放り込む係から機関士の生涯を送るお話。
約百年前の岩手県盛岡が舞台。
三國連太郎が佐藤浩一のお父さんってことに驚き。
梅宮辰夫の面影なさすぎ。イケメン。
高倉健は面影ありすぎ。
石炭電車に驚き。モ○ゲーのミニゲームで見た世界かな?と。
石炭が積まれてる車両から石炭持ってきて、あそこに放り込んでたのかな。
電車動かすのに本当に人の手を使ってまさしく動かしていたんだな。
しかも東北の雪深く寒い中あんな仕事をしていたんだな。
大正末期か昭和初期の学校校舎が、学校の怪談4のそれですごい既視感。津波に飲まれる学校の怪談4の校舎だった。それくらい古い。
お家や服装、駅舎の移り変わりが面白かった。
とくに服装や髪型はわかりやかった。
お正月なのか髪を結ったり、第二次世界大戦に入ったらよく見る上はセーラー下はモンペ。
戦後は洋服と、昭和初期からの流れがよくわかる。
戦後の高倉健のお家と盛岡の実家の時代感もすごい。(語彙力…)
名古屋のバラックも時代を感じるなあ。
情勢にしろ、お仕事にしろ、怒涛の時代だったんだなあ。
近代の日本の移り変わりを目で見れて興味深かった。
話は置いといて、この時代を生きた人たちの生の映像を見た感覚でした。
22.11.9スカパー
機関士(罐焚き)一代記
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