「木下恵介お得意の愛憎劇」永遠の人 ちゆうさんの映画レビュー(感想・評価)
木下恵介お得意の愛憎劇
永遠の人、の人ってなんだろうか。
人はある特定の人物を指すのではなく、人間の存在自体を指し示しているような気がしまさした。
人の世のカルマみたいなものが永遠に続いて行くのだと。
作中のフラメンコみたいな語り口調の音楽は斬新で、映画のテーマである人の世のカルマを中和させて見やすくさせています。
あのラストシーンの畦道を足を引き釣りながら歩く姿はまさに人間の存在そのものなんでしょう。
人は傷つきながらも生きるしかない苦しさを見せつけられました。
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