劇場公開日 1961年9月16日

「木下恵介監督がこんなドロドロ愛憎劇?」永遠の人 La Stradaさんの映画レビュー(感想・評価)

木下恵介監督がこんなドロドロ愛憎劇?

2025年1月3日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 木下恵介・高峰秀子コンビと言えば『二十四の瞳』『喜びも悲しみも幾年月』といった哀しくも暖かいヒューマンドラマを勝手に予想していたのですが、全く違っていました。将来を約した婚約者のいる村の娘を地主の息子が力づくで手籠めにして妻に迎えてからの冷え切った夫婦関係を描くという何とも遣り切れないお話です。もはや昼メロとも言うべきこんな救いの無いドロドロ愛憎劇を木下監督が撮っていたとは驚きました。僕は如何にも日本的なこんなベタベタした物語は苦手なのですが、でも本作も「え、どうなるの?」と悔しいけど見入ってしまったのでした。

La Strada