「日常系SFアニメの構造を逆手に取った名作。」うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー たなかなかなかさんの映画レビュー(感想・評価)
日常系SFアニメの構造を逆手に取った名作。
クリックして本文を読む
今なお高い人気を誇るアニメ『うる星やつら』の劇場版第2作。
文化祭前日のため準備で大忙しな友引高校に起こるある異変に、あたるたちが巻き込まれてしまう。
監督/脚本は前作から引き続き押井守が担当している。
名作と名高い本作。
季節が巡っても進級も卒業もしない日常系アニメであることのアンチテーゼとして、文化祭の前日という1日がループしているという構造が面白い。
冒頭の文化祭準備シーンはキャラクターが活き活きして非常に楽しそうだが、同じ1日が繰り返されている事に視聴者も登場人物も気付いていく。それにつれ徐々に恐怖が募るような演出は流石。
♨️がさくら先生に自分の考察を話すシーンは本当に総毛立つ。
ループ空間から抜け出そうとするまでは本当に面白いが、ループ世界の崩壊から先は正直盛り下がる。黒幕である夢邪気がでてからが一番面白くないのはなんだかなー、という感じ。
個性的なキャラクターとそれを演じきる声優陣は最高。
粘りある作画、丁寧な動き、音楽の使い方は非常に良い。
オチはあっさりしすぎだと思うが…
コメントする