美しい暦(1963)のレビュー・感想・評価
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最後にサイクリングするところが、青春映画らしくて良い
この映画で、印象深い場面を6ケ所あげると、
1.矢島(吉永小百合)が、同級生の相川(松岡きっこ)に、
「今に、変な男に騙されるから」と言われ、
「男なんかに騙されてたまるかい。 男なんてこうよ。
寄せ来る男をバッタバッタとなぎ倒し」と言いながら
ガリ版刷りのローラーを振り回す姿が最高。 → 1番 面白い。
2.武井先生(長門裕之)が、校長室を覗いてた女生徒の尻を
テニスのラケットで、軽く叩くところが、2番目に面白い。
→ 昭和の頃は、先生と生徒の、こんな風景あったなあ。
3.矢島が、同級生の吉村(白木栞)宅で、日本酒を飲み酔っ払う場面。
演技が上手で、シャックリしながら、文句を言う所が面白い。
→ 観てるこちらも、楽しい。
4.合同演劇の後、慰安会を兼ね、先生2人を含め、両校合同のサイクリング
→ これぞ青春映画、 若さと行動力と、男女交際が羨ましい
5.矢島には、吉村と田村(浜田光夫)が、演劇部のキャプテン同志で仲良く見えた。
それ等に嫉妬し、休憩中の場所から1人で抜け出す。 追いかけて来た田村に
「あなたは、ジュリエットとくっ付いていればいいのよ」と言ったら、
田村に、「くっ付いています。 あなたが僕のジュリエットです」と言われ、
矢島の顔が、笑顔に急変。
→ 若者のこんな告白と、急変する笑顔。 観てても楽しい。
6.最後の場面、田村が樹の上で唄いだし、同級生や、矢島も途中から合唱
稜々山は聳え立ち、古城の松の風騒ぐ・・・・
曲名は不明だが、これを唄う場面も印象的。
なお、吉永小百合は、映画の前年、1962年レコード大賞の受賞者で、声も最高。
吉永小百合(1945.3生)、映画作成時、18歳。 羨ましい若さ。
吉永小百合と浜田光夫が、若い時、仲良くしている映画は、
どれを観ても楽しい。
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