ヤマトよ永遠にのレビュー・感想・評価
全6件を表示
物語の根っこが脆弱な子供騙し作品
Amazonprimeで視聴。
大人になった今見ると、本当にご都合主義な物語と設定・・・・
マジンガーZなどのエンタメに振り切ったスーパーロボット作品のアンチテーゼとして始まった「ヤマトシリーズ」。そのヤマトに対抗心を燃やして出来た「ガンダム」(リアルロボット作品)
本作はちょうどガンダムがテレビ放送時終了後に公開されたという時系列。
映像技術が進化している。戦闘シーンは色々な演出やカット割りやカメラワークが取り入れられている。
「さらば宇宙戦艦ヤマト愛の戦士たち」もそうだったが、それよりも更に物語と設定が今見るとガバガバで冷めるんだよなぁ。。。。
・いきなり地球占領されて、征服をするなら重核子爆弾を発動させればいいじゃん。
・ヤマトが動き出したのをキャッチしたら「地球側の抵抗・反乱」と見なして発動させればいいじゃん。「爆弾=地球が人質」の意味をなしていないんだよ・・・・
・暗黒星団帝国がどこに有るかわからないのに、なぜ真っ直ぐ目指せる・・・・(説明がどこにもなかった)
・混血とはいえ、ご都合良すぎるサーシャの成長・・・・
・サーシャが姪と告白するシーンはどこ???宇宙空間だよね?????????物語の時系列で言うと1歳だぜ????SFだから、宇宙人との混血だから急成長は良しとしても一歳だぜ??1歳の色恋・・・気持悪っ!! しかも死んじゃうというか演出上スタッフの脚本に殺されちゃうという表現が適切な死に方。(スパイ活動をしても敵のセキュリティーがガバガバというか、スカスカでやりたい放題・・・)
・唐突過ぎる守兄さんの死に方・・・・思わずビックリして声を出してしまった・・・
・雪さん、あの高さから落下してノーダメージって・・・・古代と離ればなれになるにしても、スマートで観客が納得のいく方法、演出があるだろうに。
・真田さんの知識量はどうなってるの????未知の世界なのに、何故わかる??
・ヤマトクルー行き当たりばったりすぎるんよ。。。。
・敵の攻撃中に「考える人の手が逆なんですよ!!」と会話をする余裕・・・・まぁ、偽情報だったということのやり取りで許すとしても、島大介は操縦席から離れちゃいかんだろ?古代も敵ミサイル迎撃しなくては駄目だろう・・・・
・40万光年先から起動できるスイッチって。。。。。どんな超技術だよ。。。。いや、地球も通信出来てるし⁉️ めちゃくちゃだよ。。。
大人になって思うのだが、プロデューサー西崎氏のキャラクターが大いに反映されているというか、個人的に感じ取ってしまうんだよね。まさに昭和の山師の作品。
それ故にざっくりした物語(と設定)で根っこが脆弱だから「アニメ史としての資料的な面白さ」はあっても、大人になった今は楽しい、カッコイイとは思えない。「こういうシーンカッコイイだろう!」というアイデア先行でそこから肉付けしているような印象。それと、お金があったんだろうね。アニメーターのレベルは高いので、それ故に全体像がとてもイビツに感じてしまう。歌手も豪華ですよ。岩崎宏美も布施明も歌唱力が超一流なので、歌だけならお涙頂戴のクオリティーなのに、むしろ別の物悲しさを感じる・・・・歌手の方々の責任は一切なく、演出の罪です。
マジンガーZなどはエンタメに振り切っているから、荒唐無稽な設定でも「楽しさ、格好良さ優先」で今見ても楽しい。
ガンダムは企画段階で設定が練り込まれ、富野監督が「物語」に重きをおいているので根がしっかりしていて、何度見返してもカッコイイし、自分が歳を重ねると新しい発見がある。そして、根がしっかりしているから、続編ができても揺るがない(ユニコーンガンダムなど本当に名作)
ヤマトはシリーズ全般にスーパーとリアルの橋渡し的な存在なのだと、改めて感じる作品です。一度見れば十分。
今、令和でこの作品を再構築しているので、そちらを見てみようと思います。(2199からの新シリーズは整合性を考慮してくれているので、楽しいし、カッコイイと思います)
劇場で見た最後のヤマト
ツッコミ所は多々
まぁ、昭和ですからねぇ。ツッコミ所は多いですよ。
ただ、この頃のツッコミ所は許せる種類で、物語の根本を壊す様なモノじゃ無かったけど、今の2202以降は・・・・
でっ、本作。個人的には結構好きなんです。一晩で地球が占領(この過程もツッコミ満載)され、古代と雪がほぼ離れ離れで話しが進む。等、物語としては一番冒険してるんじゃないかな。映像も綺麗だし。(ワープディメーションは要らなかったな)
物足りなさは有るけど、これで完結(古代編)していれば良かったかなぁ。そうすれば、2520とか、広げられたかもしれない。いつまでも、古代にこだわっちゃったから・・・・
商業主義に嫌気がさした頃
当時、大した話題にもならなかった「世界初ワープディメンション上映」という隠し玉を謳って、派手にぶち上げてくれました。
『さらば宇宙戦艦ヤマト』で、見事に物語を終えた後だけに、どうしてこんな簡単にキャラクターたちが復活してしまうのか、腹の底から怒ったのを覚えています。そしてプロデューサーのことが大嫌いになったものです。私も若かった。
この後さらに続編が製作されますが、見に行く気にもなれなかったので、私にとってこれが最後の『ヤマト』になりました。
この時にはもう『ガンダム』が生まれていて、『ヤマト』の価値観がなんとも古臭く感じたものです。やがてガンダムですら、粗悪な続編が製作され続けることになるのですが。
2017.12.24
映像も素晴らしいけれど、音楽もいい
youtubeで鑑賞。
・ガンダムとかと違って、敵=地球を攻撃する悪であり、わりとはっきりしているのが分かりやすい。
・ヤマトは護衛艦とかがいない単独航海なので、無数の敵から集中砲火を受けてしまうのは仕方ないですが、どこにも寄港せずとも瞬く間に修復されてしまうのはアニメならではか。
・地球側と暗黒星雲側で、森雪とサシャが重核子爆弾を解除する部分は、女性登場人物が(極めて)少ない物語ながら女性が立っている。
・古代と森雪は通信回線を私物化しすぎ?
・山南艦長はあまり活躍することなく大打撃を受けて戦死してしまうのは哀しい。
・アナライザーは映像をヤマトに送信して双方向甲信することができ、この時代にしては通信に関する技術がかなり斬新だとおもう。
全6件を表示