あなただけ今晩はのレビュー・感想・評価
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先生にしてはつまらない
アパートのキャスト、スタッフが再結集ですが、及ぶまでもない。
後半に話が動いてそれなりのテンポに修正されるものの前半が冗長で、百発百中の先生にしてはとにかく退屈。倍速再生を何とか辛抱しました。
2時間20分も長すぎ。
これは余談だが、 三谷幸喜が、本作を「一番好きな映画だ」とB.ワイ...
これは余談だが、
三谷幸喜が、本作を「一番好きな映画だ」とB.ワイルダーに伝えたところ、「他にもっと出来の良い作品を撮ってるよ」と返されたそう。
・・・なんかわかる気がするよ、どっちの気持ちも(^^)。
【この世の物とは思えないw多好感】
愛する娼婦イルマを独占したいためにヒモ男ネスターの考えた作戦に、一度完全に冷める。
どー考えたって絶対バレるわ、あんなの。
このシークェンスが長くてダレるし。
ところが、ところが。。。。。
「そんな馬鹿な(冷笑)」
・・・・・から、クライマックスを経て
「そーんなバカなぁー(大笑)」
にスピードメーターが降り切れる
この反転&急加速がめっちゃ気持ち良い映画なんだよな。
長尺で中弛みするし実質☆3つくらいの完成度なんだけど、多好感おさまらずつい☆80個くらい貢ぎたくなってしまう。
鉄柵を押し広げるところから始まる、荒唐無稽などんでん返しのオンパレード。
やばッ、思い出し笑いが(汗)。
ワイルダー監督にしてみれば、苦肉の策でドタバタ劇に "逃げた" のかもしれないけれど、どうにもならない現実を超ド級ミラクルでHappyに塗り替えたい三谷監督にしてみれば、どストライクな作品でしょう。
この歓びを模倣したい、自分も作りたい、みんなにも同じ体験をして欲しい、という衝動には(往々にして失敗するものなんだけど)とってもシンパシーを感じる。
嘘のような出来事が、目の前でときどき起こったらステキだ。
見終えた後、そんな気分で日常に戻れる映画。私もこの映画大好き♪
シャーリーマクレーンかわいい~他の作品も観た~いと思って、うかつに「噂の二人」観てしまって立ち直れなくなったのは私ですが、
・・・それはまた別の話(^^;)
【”善なる元警官が愛してしまった娼婦の為に、身を削って行った事”ビリー・ワイルダー監督の脚本が冴えわたりそれに応えるジャック・レモン&シャーリー・マクレーンの姿が素晴しきラヴ・コメディ。】
■新米警官の真面目なネスター・バトゥ(ジャック・レモン)は、上司が娼婦とお楽しみのところにガサ入れをし、馘首されてしまう。
そして、ひょんなことから界隈の稼ぎ頭、ヒポリートと喧嘩になり彼をノックアウトし、イルマ(シャーリー・マクレーン)と同居する事に。
彼はイルマがほかの男とホテルに入ることが気に入らず、何とかしたいと悩んでいたが、階下のビストロのマスターに入れ知恵をされ、それを実行していくのである。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・ビリー・ワイルダー監督とジャック・レモンとシャーリー・マクレーンが”アパートの鍵貸します”に引き続いて製作された本作。実に粋で面白いのであるなあ。
・ジャック・レモン演じる新米警官の真面目なネスター・バトゥが、町の仕来りを知らずに警察の偉いさんが娼婦と遊んでいる所を検挙するするシーンから、彼がイリマに恋して、けれど彼女が他の男性に娼婦として働くのが嫌で、ビストロのマスターから提案された事。
ー ビストロの中の冷蔵庫に入ったネスターが、店の前の通気口からイギリス貴族”X卿”の姿になって、ニューんと出て来る姿。可笑しいなあ。-
■それは、週2回、ネスターがイルマの元を訪れ、カードゲームをして300フラン払って帰る粋なイギリス貴族”X卿”になる事。
けれど、その為にネスタ―は、イルマが寝た後に、夜な夜なパリの市場で働き続け、夜が明ける頃、イルマの部屋に戻る毎日を送る。
ー その過程を、可笑しみ溢れたシーンで描いているのである。-
・頑張っているのに、その姿をイルマに見られた彼は、浮気を疑われ、更にこのままではまずい!とX卿の衣服を川に捨てる姿をヒポリートに目撃され、警察に捕まってしまう。
ー だが、ネスタ―の脱獄を手伝うビストロのマスターの姿も面白く・・。-
<そして、2人の結婚式。産気づいたイルマは無事に女の子を出産し、良かった良かった、と思ったら、教会の片隅に座っていた老人(姿はイギリス貴族”X卿”である。)
それを観たビストロのマスターの言葉も粋な作品。
ビリー・ワイルダー監督ってホント名監督だなあ・・。
オイラの様な青二才に言われたくはないわ!と言われそうだが・・。>
流石の破壊力
クソ真面目新人警官ネスターが娼婦イルマと出会い変様していく様を描く
ラブコメディの作品は自分は好き好んで見た事は無いが試しに視聴。内容の感想ではない話だが、パッケージの主役ネスターとイルマの絵や、DVDで見ることができるオリジナル予告編の切り絵アニメどちらもおしゃれで芸術の都パリ(の娼婦街ではあるが)を主題にしただけはあると感じた。また、本作の前に同じ監督と主役二人で作られた『アパートの鍵貸します』という作品も当時(1960年代)流行ったらしいので、見る機会があれば見てみたい。
率直な感想は、悪くないという程度。ストーリーはイルマを自分だけのものにしたいネスターが、娼婦としての仕事をやめてもらうために悪戦苦闘し、その間に手段と目的が逆転してしまい心のすれ違いと仲直りがあるという形。その中でネスターがクソ真面目な警官から娼婦のヒモ、果ては裏で自分の女の為に肉体労働し変装して貢ぐという状況になる代わりようが細かく描かれていて、恋愛要素やイルマの描写は表層的に過ぎないものに感じた。またコメディー要素は物語序盤はそれなりにあったが物語終盤になるにつれて意図して笑いを作る様相はあまり感じなかった。これらによりパッケージでラブコメディとあるこの作品の本質は娼婦に入れ込んだ男の末路という一言で言えそうだと思う。
最後に、この作品ではヒモが娼婦の客を嫉妬で殺すことを『愛』としてイルマもそれを肯定的に捉えている表現がされているが、日本人である自分の価値観とのズレをそこに感じた。フランスではそんな価値観があるのかな?と疑問だ。もう2つ。最後にネスターが警官に戻るよう勧誘されているが、人殺しをしたとされ、脱獄をした男を勧誘するのは常識的におかしくないか?と思った。そして最後の最後でX卿がいるとして描写することを持ってエンディングとしたのは物語の本筋から視聴者の意識をそらしてしまうしその謎に物語へ付加価値を与える事は無いと思ったので無駄な描写ではないかと思った(三谷幸喜はこの作品が好きらしい。分かる人には分かる価値があるのだろう)。
ワイルダーだけど…
たまんなかったですが、、
アパートの鍵貸しますには及ばないにしても存分に楽しめる良作
さすがビリー・ワイルダー監督
冒頭から語り口が上手い
あっという間に物語の前段を片付けてしまい、物語の中に引き込まれてしまう
ギャグだけの吉本新喜劇風の爆笑コメディではなくて、ペーソスの分量多めで笑わせる松竹新喜劇的な味わいがあるビリー・ワイルダー監督作品らしさが満開の作品
ジャック・レモンとシャーリー・マクレーンの演技が素晴らしい
特にシャーリー・マクレーンは見事
カフェのマスターの ルー・ジャコビなど脇役陣も良い仕事している
音楽もコミカルで楽しく本作に大変マッチしている
パリの裏町風情もまた楽しい
日本語タイトルのセンスが見事!
昔の配給会社の宣伝マンは凄いと舌を巻く
特典映像の予告編がアニメ仕立てで筋書き説明をしており、なかなかに楽しいのでこれもお見逃しなく
フリック=警官、メック=ひも
一緒にいる時間が欲しい。女に貢がせるなんてワルぶったことはできない男なので、富豪に変装して客となり、自らは汗水流してコツコツ稼ぐ・・・
コメディにしては長いけど、面白いプロットに小ネタの数々は飽きない。変装して、惚れた対象が変わってもそれは自分なのに嫉妬してしまう。X爵はいないんだ!と衣装を捨てたところを元メックが目撃して警察に通報。殺人事件の犯人として捕まってしまうネスター。事情を知るムスターシュとしても真相を暴くより、イルマの愛を勝ち取ることを最優先させる・・・
結局、ヒモとなってからは一度も客を取らせなかったのか・・・う~む、奇跡に近い娼婦とのラブロマンス。
登場人物みんな愛おしい
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