劇場公開日 1983年1月15日

「アート系日本映画の傑作」丑三つの村 ブロディー署長さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0アート系日本映画の傑作

2021年5月9日
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怖い

興奮

中学生の頃、横溝正史の八つ墓村から津山事件を知ってこの映画に行きついた。自転車でレンタルビデオ屋さんを巡って池袋で見つけ借りてきて見た時の衝撃。以来、日本の自然豊かな美しい田舎の景色を見るたびに、その裏に潜む因習深いエログロ世界があるんだと思うようになった。映像も綺麗だし役者もみんないい。妙な感じのする音楽もツギオがだんだん狂気に駆られていく内面を表すような不気味さでとても良い。「婆やだけ一人にせんからな」と婆やを、いの一番にナタで首を落としてあげる優しいツギオ。池波志乃のデカイ乳輪、狭い村の閉鎖的社会の気持ち悪さ。中学生には全てが衝撃だった。

ブロディー署長