劇場公開日 1955年1月15日

「麻薬映画」浮雲 越後屋さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0麻薬映画

2025年2月15日
PCから投稿

中毒性のある作品です。
あきれ果てたバカ男とバカ女の腐れ縁のお話ですが、男と女なんて所詮こんなものっていう刹那的な底なし沼感が「俺に撮れないシャシン」と小津親分に言わしめた傑作です。
唯一無比の倦怠感と投げやり感を描き出した剛腕演出と、それに完璧に応えた森、デコ両先輩の圧倒的な演技力、好きな人には麻薬です。
二人のバカっぷりに腹立たしさを感じるような感想も、一方では正常です。

越後屋