「植村夫婦を上手く描いているが、謎は残る」植村直己物語 Don-chanさんの映画レビュー(感想・評価)
植村夫婦を上手く描いているが、謎は残る
植村さん(西田敏行)と公ちゃん(倍賞千恵子)の馴れ初めが中盤にある。お互いが好きになり結婚し、公ちゃんの植村さんへの想いが上手く描かれていた。
植村さんは南極横断を夢見ていた。不可解なのは2度目のマッキンリー(現デナリ山)に何故行ったのか。公ちゃんに、もう外国へ行かないと言っていたのに、予定が変わって行くことにした理由については言及していない。
さらに、今作は行方不明になる2度目のマッキンリー登山前のマスコミの騒ぎっぷりについては一切描かれておらず触れもせず、恐ろしいテレビ業界に忖度したものと推測する。
南極横断を諦めきれなかった植村さんは、世界的にも有名になっていたので、南極について隠したがる側からすれば不都合な存在であったはずである。
エンディングロール後に犬橇している人が誰なのかは不明。もしかしたら植村さんが生きている可能性を描いたのかもしれない。
公ちゃんはとても素敵で、植村さんが我儘で格好悪く描かれていたように思う。
〜〜南極を横断しようとした植村直己〜〜
遺体が発見されない植村直己は、事実上いまだに行方不明であり、その遭難の真相については諸説ある。
南極横断を夢見る植村直己が、もしマッキンリーで行方不明にならずに、北海道で学校を設立していたら、生徒達が植村の想いを継承して南極を目指していただろう。
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