EAST MEETS WESTのレビュー・感想・評価
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真田広之さんの思い
岡本喜八 生誕百周年記念プロジェクト - その13
『SHOGUN』で、本年エミー賞の主演男優賞を受賞した真田広之さんがスピーチの終わりに「EAST MEETS WEST」と語られたのは、アメリカ文化と日本文化の出会いと言う意味だけでなく、ご自身が主演なさった本作が念頭にあったのは間違いないでしょう。
咸臨丸でアメリカに辿り着いた日米修好使節団が持参した金を奪った一味を侍が追い、チャンバラとガンファイトが切り結ぶ奇想天外な世界が広がります。考えてみれば、岡本喜八監督と西部劇ってピッタリの相性です。上映後のトークによると、本作の脚本は監督60歳の時に既に書き上げていたのだそうですが、それが映像になるのは更に11年もあとの事だったのだそうです。当時、資金も潤沢ではなかったであろう喜八プロが、アメリカに乗り込んでのロケを敢行しようというのですから、様々な苦労があった事が偲ばれます。
そして、注目すべきは今回はディレクターズカット版であった事です。というと、「公開時には泣く泣くカットせざるを得なかったシーンを復活させて再編集」の結果、長くなるというのが普通です。ところが、本作の場合はオリジナルが124分なのに対してディレクターズカット版では108分と短くなっているのです。この点、映画会社や配給からの圧力で2時間作品にせざるを得なかったが、テンポやスピード感を重んじる監督には後悔が残ったのだろう事が察せられます。ここカッコいいなぁ。
更に贅沢を言うなら、本当に贅沢を言うなら、上映後にオンラインでもよいから真田広之さんのお話を伺いたかったなぁ。
サムライvsウエスタン!
日本のサムライと西洋人によるアクション映画が独特の発想で観客を魅了されたんだと感じました。
中でも竹中直人さんのほとんど日本語で通じないと想ったのになぜ通じたのかが凄かったです。
キハチ・ウエスタン
Amazon Prime Videoで鑑賞。
岡本喜八監督的「レッド・サン」だなと思いました。
しかしながら岡本監督の往年の魅力を感じることが出来ず、なんともビミョーなクォリティーの作品だな、と…
コメディーなのにコメディーに転がり切っていないし、異文明との邂逅を描いている割には描写不足だし、アクションシーンもイマイチで、中途半端な仕上がりでした。
※修正(2022/12/12)
発想は素晴らしいのですが・・・
幕末にアメリカに派遣された侍が、父親を殺された少年の敵討ちに助太刀する物語。
真田広之主演ということもあり、随分前にビデオ鑑賞している作品ですが、CS放送を機に再鑑賞しました。
真田さんは流石に格好良いですね。でも、映画としては面白いものではなかったです。
真田さんのアクションはシリアスで流石。でも竹中直人が絡むと極端なギャグ。そして西部劇のガンアクションは雑でいい加減。
3つの異なる映画が混在していて、まとまりがなく感じました。
日本と西洋のカルチャーギャップを、武士と西部劇の時代に落とし込むのは素晴らしい発想だったと思いますが、企画倒れに感じました。
富蔵と峯吉
おそらく実在の富蔵と峯吉から着想したのでしょう。
サンフランシスコで病死した二人からトミーと上条健吉という人物を創造したのでしょう。
物語を作る人ってのは想像力豊か。
これだけの話を作ってしまうのだから。
日本の歴史とインディアンと西部劇。
侍になりたかった忍者がインディアンとして死ぬ。
それだけ広げちゃうんだから。
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