「双子と乖離性同一性障害」EM EMBALMING kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
双子と乖離性同一性障害
最初からエンバーミングのシーン。言ってみれば人体解剖をしている雰囲気と同じで、結構エグい。高島礼子は監察医を演じていたりするから、こういう役も得意なのかもしれません。しかし、遺体から頭部が切り取られ持ち去られるというショッキング映像はさらに強烈。さらに、柴俊夫演ずるエンバーマー・ドクターフジは違法臓器売買をしているためスプラッターホラーに近いかもしれません。
ドクター・フジの経歴も性格もエキセントリックであり、ベトナム戦争で従軍医師として参加し、行方不明となってから731部隊のような人体実験をやっていたと言う。高島礼子もエンバーマーなので、その解剖シーンを平気で見ていたりする・・・おぞましい光景。
こんなホラーチックな内容の割りにサスペンス部分はチープであり、警察が登場するシーンは低予算のせいかお粗末なもの。犯人が『死霊のしたたり』みたいに違った肉体を繋ぎ合わせろとかの発言には参ってしまいました。そして、政治家の息子が被害者だったのに親子関係にないとか、犯人と実は兄妹だったとか、わけわからん展開でした。うーん、そこまでグチャグチャにしなくても・・・
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