「没落貴族はなぜか自動車関係から」安城家の舞踏會 ヤマナさんの映画レビュー(感想・評価)
没落貴族はなぜか自動車関係から
没落華族・安城家が最後にせめて一花咲かせようと舞踏会を催す話。でも、今じゃ、こんな映画出来ないだろうなあ。まず、貴族を演じられる役者や描ける映画人がどれだけいるのか?その点、お殿様の滝沢修や次女の原節子をはじめ、元運転手に惚れられる、隣の八重ちゃんこと逢初夢子、そして長男をやった森雅之が素晴らしい。さすが、有島武郎の息子。この人が敵役やった『狙撃』がみたいなあ。舞踏会は森雅之が婚約者に往復ビンタされたり、殿様が妾と結婚したり、元運転手が酔っぱらうなど、舞踏会に来ていたゴシップ好きの奥様方には大喜びの内容で終わるが、この後、原節子は自動車修理工場を経営する佐野周二とお見合いするんだろうなあ。おっと、これは『お嬢さん乾杯』だ。ドレスアップした殿山泰司も必見だよ。(主人が踊っているのに居眠りしてるけど)
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