雨あがるのレビュー・感想・評価
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子どもに見せたい
浪人とその妻を中心に描いたドラマ。
道徳的な内容で、タイトルの通りの清々しい気持ちになれる。
何が善で何が悪ですか、といったことがテーマなので
説教臭くなりがちだけど、表現がうまいので入り込みやすい。
本当の幸せとは…
寺尾聡の殺陣シーンが良い。
それまでの、ひょうひょうとした優しい雰囲気が一変、緊張感と殺気が画面に伝わってきます。
そして、時折見せる人間味のある姿も魅力的です。それにより、チャンスを逃しているようにみえますが…
まるで大パノラマを見ているような作風に心洗われる作品です。
本当にお強い方は、どんなに善良に生まれついても、誰かしらの恨みを買ってしまうでしょうに
自分を信じてくれる人がいる。
だからこそ、何をしたかよりも、何のためにしたのか。
宮崎美子が美しい。
90分の映画はあっという間に終わる。
日本の美を表す雰囲気
総合70点 ( ストーリー:60点|キャスト:80点|演出:75点|ビジュアル:75点|音楽:65点 )
日本の自然と夫婦愛と倫理の美しさが表された作品だった。しっとりと落ち着いた雰囲気があって、そして晴れ晴れとした爽やかな気持ちと幸せの予感が残った。
でも気に入らない部分も多い。まず貧乏というのはこんなに甘くないのではないだろうか。その日に食べるものもなくなり雨でも宿泊料もなくなりとなれば、惨めな状況に黙って耐えているわけにもいかなくなるし揉め事も増えるものだ。いつまでも道場破りばかりしているわけにもいかないだろう。それから剣術を習った武士相手に素手で対抗なんてのは強くても平和的という主人公の印象が出来ていい人に見えるのだが、これは明らかにやりすぎでそんなことが出来るわけがない。全体に謙虚で慎ましい善良な日本の美が描かれているのだが、綺麗ごとが続いて逆に空々しいなとも思った。
それと殿様役の三船史郎、滑舌が悪いし科白回しも下手。黒沢監督にささげる映画ということだけど、彼は名前負けしていた。
いい映画ってこういうのんやな!
こういう映画を見てしまうともっといろんな映画を見たくなる!
演者の表情、立ち居振る舞い、話し方が完成されてて、
何回見ても面白い!
とくに宮崎美子の表情が印象深くて、いくら武士で立場をわきまえてても
先のことを考えて案ずるあの表情は言葉がなくても伝わる。
この時代の武士の妻は三歩後ろを歩く関係というけど、その距離でも旦那の人生を舵取りしてる姿が言葉少なくとも良く表現できてると思う!
こんな奥さんを見つけられるように頑張ろうw
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