「原作者は嫌な世の中を嘆いたのか、そこに生きる美しくも稀有な人の姿を映し出したのか」雨あがる 星組さんの映画レビュー(感想・評価)
原作者は嫌な世の中を嘆いたのか、そこに生きる美しくも稀有な人の姿を映し出したのか
武士の時代の田舎道
初老の夫婦が居る
旅では無い
主君を持たない男は
仕官を求め歩く。
人の良さそうな男
腕は立つが欲は無い
それを受け入れるか否か
世の中には保身に走る輩と
他者の真髄を認める者が居る
夫婦に安住の地は有るのか
物語は人の思いを描き進む。
雨で生まれるもの
終わって、それはそれで良い
夫婦の気持ちは平穏な中に有る
そういう清々しさの残る映画。
この作品を故黒澤明が観たら
きっと孫を見つめる眼差しで
「なかなか良いじゃない」
と、云うと思う。
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