「ラス ト近くののセリフが、こころに響く」雨あがる p.f.nagaさんの映画レビュー(感想・評価)
ラス ト近くののセリフが、こころに響く
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ラスト近くの主人公の妻(たよ)のセリフ『このままのあなたも立派ですもの』が、こころに響く。収入や地位よりも、身近な人から評価されることの方が大事というのは、普通に生活しているとなかなかそういう気持ちになれない。「俺はもっと評価されるべき。給料ももっと払うべき」などと思ってしまう。なので、このセリフに癒され、読後感の良い映画になっていると思う。
「雨あがる」というタイトルは、つらい不遇の時期が終わるという意味にも取れる。そうあってほしいと思う。
時代劇らしく理不尽な出来事や、圧倒的な剣の腕が描かれる黒澤明の脚本が良い。いくつか出てくる殺陣がいずれも見事。
近年のドラマに多いどんでん返しがないし、表裏のある人も出てこない、観ている人を驚かせない展開も良かった。
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