「男が可哀想」天城越え あみさんの映画レビュー(感想・評価)
男が可哀想
少年と娼婦の配役は、とても良いと思います。
ただ、ただ、土工の男が哀れに思えてなりません。
少年の感傷を思い起こさせるような緩やかな音楽にのって、刺され続けられる土工の男。
少年主体の表現になるのは止むを得ないのでしょうが、あまりにも酷い。
男の性や女の性の悲しさを表現したかったのかもしれません。
草履を巡る、娼婦と少年のやり取りに優しさを感じましたが、少年の性に結び付けたことで、安っぽい映画になってしまった。
自然の中、闇での着物姿の娼婦の妖艶さの表現は素晴らしいと思います。
コメントする