「長谷部監督だとやはりコメディ要素が少ない」あぶない刑事 ソニー・クロケットさんの映画レビュー(感想・評価)
長谷部監督だとやはりコメディ要素が少ない
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1986年より1年間放映されたあぶない刑事の記念すべき第1作目、監督はパイロットフィルムを撮った長谷部安春さんだけにアクションシーンやシリアスな部分にウェイトを重視し冒頭からパトカーを横転させ爆破、ラストの銃撃戦ではモーターボートをヘリで追跡したりタカとユージが捜査方針の違いから仲違いするシーンがあったりタカのバイクスタントシーン等のハードボイルド路線な仕上がりになっている。
時代は一般人でも株等の資産運用が盛んに始まりバブル経済の始まりに近づきつつある頃でそれを取り入れたストーリーになっている。
劇場版となると必ずお約束な事は透の武器調達シーンがあるのだがその武器調達もこれがスタートになるのである。
後のアニメ銀魂でも銀時と土方が手錠を繋ながらタンゴを踊るシーンがあったが元ネタはこの映画から来ておりタンゴを踊ったら面白いのではと提案したのはなんと舘さんだったそうでメイキングでは柴田さんと一生懸命に練習していた、更に走るダンプカーにバイクから乗り移るシーンも言い出しっぺは舘さんであり実はこのダンプカーに乗り移るシーンは以前にも西部警察パートⅡで行ってはいたが万が一事故が起きれば取り残しが出る為クランクアップ直前に撮影されている。
今の地上波では放映出来ないシーンも多くこの時代だから許されている描写やセリフも含めてフィクション作品に対しては寛容な時代の良きアクション映画に仕上がっていた。
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