劇場公開日 1970年7月22日

「CGや特殊メイクよりリアリティを感じる」あしたのジョー(1970) カツベン二郎さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5CGや特殊メイクよりリアリティを感じる

2022年4月19日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

アマプラで無料鑑賞。

主演は当時新国劇の新進気鋭の若手エースだった石橋正次と同じく新国劇の大重鎮辰巳柳太郎の師弟コンビ。
新国劇は舞台でも「あしたのジョー」を同じキャストで上演していたそうだが、なんと言っても石橋正次の天真爛漫さの中に見ることができる野生味溢れる目つきが良い。
決してジョーに似ているわけではないがジョーっぽいことが大事だと思う。
50年以上前の映画だが、主要キャストやセットなどは原作の雰囲気や時代感を損なうことなく上手に作られていると思う。
構成としてはかなり駆け足でダイジェスト感は否なめず、ラストも尻切れにはなっているが総じて面白く鑑賞することができた。
漫画の実写映画としては十分及第点だと思う。

カツベン二郎