「改めてみなおしてみて」AKIRA 守銭奴さんの映画レビュー(感想・評価)
改めてみなおしてみて
すごくキャラクターが動くなあ、と感じた。この頃のアニメがいちばん丁寧だったんじゃないか、というくらい。
なかでもこれは確かにすごい。
当時を知る者として少し偉そうなこと言わして頂くと、話題作ではありました。私は友人と大宮だったか、宇都宮だったか忘れましたが、平日でもそこそこには客が入ってました。
この頃「あさ生」全盛期で、大島渚が「今、AKIRAという作品がはやっている」と言っていたのが印象深くて
私は「そんなにはやってるかなあ?」とか考えていたのでそれくらいな話題性でしたかね、つまりは世の中席巻するほどでもなかった気もします。
また、原作はすごいかと問われれば、作画に関してはすごいです。メチャクチャ細かい。
ストーリーはかなり違います。山形の死に方とか、アキラの存在とか、映画ではバカにしか見えない変な宗教代表のオバハンはけっこう中盤活躍します。
何より鉄雄は王国みたいなもの作っちゃいます。ハーレムみたいにしちゃって当時うらやましかったもんです(笑)
さて、映画ですが最初の暴走シーンの凄さかやっぱり特筆すべきかなあ。あと、音楽ね、この和洋折衷みたいな変わった音楽すごく斬新でしたね。
とはいえ、全体的にはやっぱりアクションのインフレというか途中で飽きちゃうんだな。あと、大友さんのマンガはすべてそうだが女の子が可愛くない。なんとかならんのかな。
今回見直してみて、そうは言ってもこの作品は日本アニメの代表のひとつだろうし、若かりし頃全く気にも止めなかったラストはいろんな意味が込められてるんかいな?もう少し考えてみないとうまく説明できませんが
しかし、このAKIRAのあと日本アニメは急速に衰退していきます。押井守が頑張ってましたが、興業はよくなかったはずです。
で今のおかしな状況がある一部除いて。