劇場公開日 1963年1月3日

「青春が胸に沁みました」青い山脈(1963) 白波さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0青春が胸に沁みました

2021年11月8日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

5回制作されたようですが、この度1963年版を観ました。
楽曲のイメージでモノクロかと思ってたのですが、カラーしかもリマスターなのか映像がすごい綺麗、何というか立体感があります。
本当に冒頭、切りつけたような歌の入れ方が素晴らしい。一気に世界に持ってかれる感じでした。
それと失礼なのですが、ヒロインの吉永小百合より先生役の芦川いづみがとても魅力的。
これは完全に個人的な好みもあるので何とも言えないのですが、それにしても美しいです。
作品の小物も意外とおしゃれ。沼田先生なんて町医者なのにカブでなくベスパですよ。
それと何だか台詞の一つ一つが小粋なんですよね。
あと令和の今見てもほろ苦い気持ちが伝わります。
中でもガンちゃんが最高に可愛い、得意だという難しい演説がこれまたw
あと役柄もあるのでしょうが、浜田光夫が田中圭にしか見えませんでした。
全体的に構成がすごくうまく、締め方も素晴らしかったです。
改めて「青い山脈」という楽曲の素晴らしさを再認識させられました。
機会があれば他の年代の物も観てみたいと思います。
何というか、青春が胸に沁みました。

白波