劇場公開日 1989年11月3日

「まさに富司純子のためのあうん・・・」あ・うん mark108helloさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5まさに富司純子のためのあうん・・・

2024年6月19日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

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久し振りに完成された写真を見た。映画としての表現も秀逸。引いてよし寄せてよし、カメラマンが撮りたくなる様な絵面を引き出す俳優陣。破綻なくうねる事もないが確実に小さな波動が時間を愛でるような映画作品であった。高倉健に富司純子、障子に鴨居、雪に寒椿・・・日本人が美しいと思う日本の美しさがその所作と共にここにある。人と人とが、神と人とが、女と男が、妻と夫が・・・何とも言えない阿吽の間合いで佇む時と間を描いた作品であった。絶対的自信を持ってのお薦めの一幕。富司純子の仕草がとにかく美しい・・・これだけでも見る価値がある。

mark108hello