劇場公開日 1968年9月21日

「戦争に翻弄され忘れらた女学生達」あゝひめゆりの塔 コバヤシマルさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5戦争に翻弄され忘れらた女学生達

2022年2月10日
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鑑賞方法:VOD

怖い

単純

興奮

内容は太平洋戦争末期の沖縄戦による女学生『ひめゆり学徒隊』についての原作者石野径一郎による小説をもとにした作品。実際は想像も出来ない過酷な世界だったろうと考える一方。人間は全て忘れる生き物だという事。集団心理の恐ろしさと人間の本性を感じさせた。歴史の中に埋もれてしまうであろう痛みや恐怖を少しでもわかった気になる作品。ラスト分かっていたが救いの無い終わり方は重かった。自決用の青酸カリが牛乳と呼ばれている事。国家の責任と無責任な対応に振り回される人々が痛かった。カラー映画がとれる時代に白黒で撮ったので流血シーンが見易くなった気がする。

コバヤシマル